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2016年の大晦日 20161231

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 今年も鰐陵(石巻高校)柔道部後輩の鈴木くんからカレンダーを送っていただいた。浅井元義さんのスケッチによる「30年前の通り・横丁シリーズ」である。

「2017 石巻圏カレンダー 変化する力 心に残そう!わがふるさと 浅井元義スケッチ石巻Ⅳ ~30年前の通り・横丁シリーズ~」

12月「坂下通り」1986
1月「松川横丁」1986
2月「清水町通り(三角茶屋)」1986
3月「小野寺横丁」1986
4月「だいこん坂」1986
5月「石小裏通り」1986
6月「合庁裏通り」1986
7月「加山雄三通り」1986
8月「中町通り(渡波)」1986
9月「後町通り」1986
10月「穀町裏通り」1986
11月「門脇裏通り」1986
12月「日赤通り」1986

 「だいこん坂」とは石小前から旧市役所、海門寺公園へと登る坂である。「加山雄三通り」は立町通りから羽黒山の石段を臨む通りで現在は味噌ラーメンの「大王(ターワン)」がある。
 個人的に懐かしいと感じるのは「門脇裏通り」である。あの少しうらぶれた感じは昔からで、それでいて現在も「山形屋」さんの煙突が健在である。

 そういえば小学校時代に、門脇の川沿いを友達と歩いていて、背後から乗用車がクラクションをけたたましく鳴らしながら走り去るのに遭遇して、思わず「ウルサイ!」と大声をあげたら、その車が急停車。Uターンして私たちの方向に引き返してきた。私たちは悪いことをしたつもりはないが、怖くなり慌てて走り出し、この門脇裏通りを疾走した覚えがある。

 途中どこかの建物の駐車場に飛び込むと件の車は通り過ぎた。所謂「まいた」わけだが、こんな逃走劇は後にも先にもこの時だけである。

 後日学校に暴言をはいた小学生がいると苦情が入ったらしく、先生からそういうことをした人はいるかときかれたので、私とその時一緒にいた友達は名乗り出て、自分たちは悪くはない。向こうが必要もないのにクラクションを鳴らし続けたのが悪いのだと主張した。先生は私たちの主張を認めはしなかったが、「やれやれ、しかたないわね」という感じで、私たちを咎めはしなかった。

 記憶では、川沿いの通りから日和山側に通じる通りに入り、突き当たりを右に曲がり、工場のような建物に入った覚えがあるので、今グーグルの地図で確認してみるとやはり山形屋さんのあたりになる。
 あのとき一緒にいたのは、同じクラスだったような気がするので、おそらく〇〇マサくんではなかったかと思う。
 そんなことを思い出させてくれるカレンダーである。

 鈴木くん、ありがとう。

 皆様、良いお年を。

 

 

付記1 カレンダーは石巻日日新聞社を通して購入できるようですが、私のところに1部あまっておりますので、ご希望の方には無料でお送りします。メール、ツイッターもしくはコメント欄にご連絡ください。

付記2 今年聴いた曲。


付記3 今年飲んだお酒で美味しいものはたくさんあったが、特に印象的、発見があったものを5つあげると次の通り。ベスト1は圧倒的な旨さで、陶然となるとはまさにこの酒のためにあるとさえ言える。 

 今年の日本酒ベスト5

 ① 醸し人九平次 純米大吟醸 山田錦 EAU DU DESIR(希望の水)2015(愛知)
 ② 天吹 超辛口純米(佐賀)
 ③ 早瀬浦 純米(福井)
 ④ 早春 純米袋搾り中取り(三重)
 ⑤ 山形正宗 純米吟醸秋あがり(山形)

 ⑥ 姿 純米吟醸 山田錦 無濾過生原酒 中取り (栃木)も、こっくりとした素晴らしい味わいでした。

 (20170104 ⑥追記)

付記4 今年見た映画。「ドクトル・ジバゴ」、「第七の封印」、「めまい」がベスト3。

「ドクトル・ジバゴ」はデヴィット・リーン監督の1965年米伊合作。題名は「ジバゴ博士」の意。絵が暗いイメージがあったが、実際は美しい映像とストーリー、そして音楽でした。ラスト・シーンがまた素晴らしい。

 

Doctor Zhivago (1965) Trailer

Doctor Zhivago (New Trailer 2015) - In cinemas 27 Nov | BFI release

Doctor Zhivago (9/10) Movie CLIP - Somewhere My Love (1965) HD

Doctor Zhivago (1965) -END- Can she play the balalaika? (It's a gift! Tanya's and Yuri's mother.)

 

 「第七の封印」はインゲマル・ベルイマン監督の1957年のスウェーデン作品。下の画像の左が登場人物「死」である。表題は新約聖書のヨハネの黙示録から採られた。野苺を皆で食べ山羊のミルクを回し飲みするシーンが忘れられない。

 

 

 「めまい」はアルフレッド・ヒッチコック監督の1958年米国作品。ホラー映画には全く怖さを感じないが、これは怖かったです。マニアック(偏執狂的)な不気味さです。

 

めまい Vertigo 1958

(20170103 上記の映画詳細と画像・動画を追記)

 

 古い映画ばかりだが最近作では「闇のあとの光」(2012)が次点。寸評とともに今年見た映画を下記に示した。数えてみたら113本見ていた。*印は永久保存のお気に入りである。

 「少女は自転車に乗って」( サウジ 2012)…イスラム文化の女性に対する過酷。
 「潜水服は蝶の夢を見る」( 仏 2007)…閉じ込め症候群だけでなく筋萎縮症でも瞼の筋肉だけが動かせるらしい。
 「ダイヤルMを廻せ」(米 1954)…なかなか楽しめるヒッチコックの小品。
*「ドクトル・ジバゴ」( 米・伊 1965)…愛の叙事詩。
 「東京家族」( 日 2013)…中途半端なオマージュはいらない。

 「戦場の小さな天使たち」( 英 1987)…イギリスの子どもは学校がきらいだ。
 「おやすみなさいを言いたくて」( 諾・愛・典 2013)…世界では内戦で数百万単位で人が死んでいる。
*「めまい」( 米 1958)…ヒッチコックはサスペンスをここまで深め高めた。
 「バルカン超特急」( 英 1938)…ヒッチコック初期。
 「ナイル殺人事件」( 英 1978)…オリビア・ハッセーを見られる。

*「悲しみよこんにちは」( 米 1957)…分かり合えていることの悲しみ。
 「あの日欲望の大地へ」( 米 2008)…子捨ての贖罪。
 「風にそよぐ草」( 仏 2009)…ベテラン監督の醸す味わい。
 「サンバ」( 仏 2014)…フランスにおける移民の問題。
 「北北西に進路を取れ」( 米 1959)…ストーリーがいいかげんなのはきらいである。

 「波止場」( 米 1954)…ブランドよりカザンの影。
 「永遠のこどもたち」( 西・墨 2007)…死をも超えるほどの耐えられない絶望の問題は安楽死にも通底するように思えた。
 「ワイルドバンチ」( 米 1969)…ペキンパーの古典。
*「グランド・ブタペスト・ホテル 」(独・英 2014)…ジェット・コースターのような痛快。
 「白い肌の異常な夜」( 米 1971)…イーストウッドがこんな役を。

 「ビュ-ティフル・マインド」( 米 2001)…芥川の「歯車」を思い出す。
 「誰が為に鐘は鳴る」( 米 1943)…若きバーグマン。
 「スターリングラード」( 独・米 1993)…第二次大戦の曲がり角。
 「バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」( 米 2014)…そこそこシュ-ル。
*「ペーパームーン」( 米 1973)…古典的完璧さ。

 「アルゴ」( 米 2012)…イランアメリカ大使館人質事件における変装。
*「マルタのことづけ」( 墨 2013)…ラストの散骨シーン。
 「ローマ環状線、めぐりゆく人生たち」( 伊・仏 2013)…強烈な印象に残る日常。
 「サン・ロレンツォの夜」( 西 1982)…スペインの夜の怖いお伽噺。
 「アニーホール」( 米 1977)…素直になれない恋の切なさ。

*「父 パードレ・パドローネ」( 伊 1977)…時代の臭気。
 「プライベート・ライアン」( 米 1998)…個人に頼るアメリカ国家。
*「第七の封印」( 典 1957)…登場人物に「死」が出てくる。あまりに大胆。面白い。
 「フェーム」( 米 1980)…フラッシュ・ダンスとごっちゃになっていた。いい映画。
*「E.T.」( 米 1982)…ちゃんと見たらいい映画だった。

*「日本のいちばん長い日」( 日 1967)…こういう日が日本にあった。
 「カサブランカ」( 米 1942)…あまり賛成できない。
 「アパートの鍵貸します」( 米 1960)…ビリー・ワイルダーはラブコメみたいな作品でかなりブラックなことをしている。
 「ジャスティス 」(米 1979)…アル・パチーノ。
 「パリよ、永遠に」( 仏・独 2014)…パリはいかにしてナチスの手から守られたか。

 「マグノリア」( 米 1999)…空から魚が降ることは実際にある。
 「ミリオンダラーアーム」( 米 2014)…ウソみたいなホントの話。
*「大いなる勇者」( 米 1972)…雄大な自然の中で。
 「山の郵便配達」( 中 1999)…父親の寡黙。
*「麦の穂をゆらす風」( 英・愛・独・伊・西 2006)…近代兵器とはまた別の戦闘の残虐。

 「emma」( 英 1997)…クスッとなる。
*「お早よう」( 日 1959)…こんな単純な映画がこんなに面白い。小津。
 「ミリオンダラー・ベイビー」( 米 2004)…ボクシングと安楽死の描き方に誤りがある。
 「ビリギャル」( 日 2015)…家族を描いた良質な作品。
 「ザ・ファイター」( 米 2010)…ボクサーの悩みはリング外に。

 「巴里のアメリカ人」( 米 1951)…アメリカ人はパリが好きだ。
*「闇のあとの光」( 墨・独・仏・蘭)…生命の暴力性。
 「サイダーハウスルール」( 米 1999)…堕胎について。
 「サンドラの週末」( 白・仏・伊 2014)…どういう週末か。好きな作品。
 「青春群像」( 伊 1953)…青春は過ちを犯すためにある。フェリーニ。

 「裏窓」( 米 1954)…無理な設定。
 「ライフ・イズ・ビューティフル」( 伊 1997)…父よあなたは強かった。
 「ニューヨークの巴里人」( 2013 米・仏・白)…アメリの女優との再会。
 「アーティスト」( 仏 2011)…今モノクロ無声を作ると。
 「市民ケーン」( 米 1941)…映像の迫力。

 「バベル」( 米 2006)…言葉で隔てられて。
*「ハーブ&ドロシー アートの森の小さな巨人」( 2008 米)…収集もまた芸術。
 「さらば愛しき女よ 」( 1975 米)…ハードボイルドの佳作。
 「おとなのけんか」( 2011 独・仏・ポ)…食事時に見てはいけない。
 「フランティック」(1988 米)…不穏感がいい。

 「バニラ・スカイ」( 2001 米)…これがペネロペ・クルスか。
 「プラトーン」 ( 1986 米)…戦争の中で起こる仲間内の戦争。
*「セブン・イヤーズ・イン・チベット」( 1997 米)…チベットがいい。
 「エリン・プロコビッチ」( 米 2000)…まちがって再見したが面白く元気が出る。
 「アリ」( 米 2001)…ムハマド・アリはFBIに目を付けられて試合会場に半分しか客を入れさせてもらえない時もあった。

 「唐山大地震」( 中 2010)…中国の震災。東日本大震災で公開延期になった。
 「オクラホマ! 」(米 1955)…ミュージカルだからストーリーは…。
 「ブラジルから来た少年」( 米・英 1978)…B級映画の気持ち悪さ。
 「ドラゴン・タットゥーの女」( 米・典・英・独 2011)…こんだけキーボード速く打てたらと思う。
*「なまいきシャルロット」( 仏 1985)…思春期してます。

 「ニューヨーク冬物語」( 米 2014)…今年のワースト。
 「ベニシアさんの四季の庭」( 日 2013)…静かな心の嵐。
*「ガス燈」( 米 1944)…ガスライティングは心理学用語にもなった。
*「革命児サパタ」( 米1951)…逆転現象がいい。
 「あん」( 日仏 2015)…どらやきの餡。

 「テルマエ・ロマエ」( 日 2012)…前半は日本映画史上屈指の笑える映画。
 「祇園囃子」( 日 1953)…溝口の奥行きのある映像が素晴らしい。
 「夏を行く人々」( 伊 2014)…プレゼントがロバ。
 「海街dairy」( 日 2015)…女優陣の競演がいい。
 「家族ゲーム」( 日 1983)…由紀さおりが出ている。ユーサク松田もだが。

 「紙屋悦子の青春」( 日 2006)…黒木和雄監督の独特の作り。
 「南太平洋」( 米 1958)…色の冒険が楽しいミュージカル。
 「遠い空の向こうに」( 米 1999)…生徒を信じると生徒は伸びる。
 「シンシナティ ・キッド」( 米 1965)…マックィーンがかっこいい。
*「6才のボクが、大人になるまで」( 米 2014)…子育てが終わった時、家族は。
 
 「炎のランナー」( 1981 英)…意外に地味でいい映画。
 「ショート・ターム」( 米 2013)…児童虐待の傷。
*「ナッシュビル」( 米 1975)…音楽の街を描いたグダグダ感がいい。
 「独裁者と小さな孫」( 2014 喬・英・独・仏)…途中から腰くだけ。
 「雪の轍」( 土 2014)…高潔さは時に人を傷つける。
 
 「ガープの世界」(米 1982)…変わっているのが普通なアメリカ。
 「セインツー約束の果てー」( 2013 米)…遅れてきたボニーとクライド。
 「真夜中のゆりかご」( 2014 丁)…まじめ人間は得てして不まじめ人間に憎悪を抱く。
 「ヴィンセントが教えてくれたこと」( 米 2014)…不良オヤジは必要。
 「カポーティ」(米 2005)…作家としての業に押しつぶされる。

100
 
 「コンドル」( 米 1975)…不条理感あふれる。
 「いつか晴れた日に」( 米 1995)…オースティンの味わい。
 「ベル ー 伯爵令嬢の恋ー」( 英 2013)…黒人の伯爵令嬢の運命。
 「鰻の男」( 韓国 2014)…隣なのに日本とも中国とも昔から仲が悪い。
 「アリスのままで」( 米 2014)…若年性認知症に女性がかかると。

*「トロッコ」( 日・台 2009)…隠れた名作。自然音が素晴らしい。
 「ボーイ・ソプラノ ただひとつの歌声」( 米 2014)…アメリカにも少年合唱団がある。サントリーホールが出てくる。
*「スケアクロウ」( 米 1973)…フェリーニの「道」を思い出した。
 「パリの恋人」( 米 1957)…オードリーが元バレリーナだったことを思い出させる。
 「ラスト・サムライ」(米・豪・日 2003)…サムライの精神性と明治維新直後の日本の姿と西郷どん。

 「ムーンライト・マイル」( 米 2002)…死者に報いるとは。
*「わが心のボルチモア」(米 1990)…さりげない日常こそ生。
 「ショコラ」( 米 2000)…チョコレートの魔法だけでは十分でない。

以上。


20170703 蛍見 in 小野上温泉

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昨年世田谷ボロイチさぎ草市で蛍を見た(20160716 螢 in せたがや)のをきっかけに、ホタルの乱舞を見たいと思い、蛍の群生地を訪れてみた。

所は群馬県吾妻郡東吾妻町の箱島地区。東京からは新幹線と在来線を乗り継いでおよそ3時間。ほぼ県央の山間地帯に位置する。

蛍が見られる一帯は、近くを箱島湧水(日本名水百選)を源とする鳴沢川が流れ、その水が地面から滲み出してくる半湿地帯。ここを選んだのは、保護の会の活動により自然が守られ、蛍が自然繁殖しているからである。

蛍の棲息地というと川の上流の、流れが緩やかなところというイメージがあるが、ここは草叢になった田圃のようなところで、その畦道から蛍をみるような格好であった。

私が到着した頃にはすでに20名ほどの見物人が来ていて、カメラの三脚などをセットしながら蛍の登場を待ち構えていた。

蛍が光るのは午後7時半から9時過ぎぐらいで、特に8時半から9時がピークらしい。

黄昏から夕闇で周囲が漆黒に包まれると、草叢から何匹かの蛍が飛び交い始める。しかし、その光は非常に微かだ。視界にとらえたと思った瞬間に消えて去ってしまう。ほのかで、つかみどころのない光。瞳の表面に映った小さな光る塵、あるいは、自分の網膜に映った光の残像のような、とにかく、今まで見たことのない光であった。

そんな光が、草叢の数か所で、数匹ずつ、戯れつつ明滅しては消え、時折とつぜん飛び立って光の放物線を描いて見せたりする。

おそらく古の人がこれを見た時は、何かの超自然的な現象だと思ったにちがいない。神秘だったにちがいない。

私もカメラ撮影をしていたが、ほとんどの時間は肉眼でその光を探し、追っていた。あちらこちらで散発的に光るその総数を推測するのは難しいが、百匹ぐらいはいただろうか。

乱舞ではなかった。そうではなくて、彼らのひそやかな生の営みを傍らで見させてもらった。そんな蛍見だった。

 

 20170703 蛍 東吾妻町箱島地区 小野上温泉

 

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箱島地区はJR小野上駅から徒歩20分ほどのところで、宿泊したのは隣駅である小野上温泉駅から徒歩2分の「SUNおのがみ」というホテルである。

ネットで探したのだが、とにかく駅から近いこと。蛍にフラれた際の保険でもあるので、当然露天風呂有りである。

逆に言えばそれ以外あまり考えなしに予約したのだが、着いてみるとこちら公共の宿ということで、料金廉価。ふだんは会社の研修やスポーツの合宿などによく利用されているとのこと。この時期はオフ・シーズンで泊り客が私を入れて4組。一人客は本来泊まれない和室をあてがってもらった。

豪華さはないが清潔で(部屋にある湯沸しポットが自宅で使っているのと同じティファール製品だったのには苦笑。)、フロントの方も、私のわがままを快くきいてくださり、蛍の状況やタクシーの手配なども、早手回しに対応してくださった。

浴場は広く、見晴らしの良い露天風呂もある。

食事は一番質素な(安い)コースを選んだが、土地のものを丁寧に料理してあり、とても心のこもったものに感じた。特に夕食に出た先付の、低温調理したらしい鶏肉をオーリーブオイルやらガーリック・パウダーやらで和えたものや鱒のお造りが旨かった。(仲居さんが何の魚か知らないというので板長にきいてきてもらうと「マスタロウ」だという。おそらくは箱島にも養殖場がある群馬特産のニジマスであるギンヒカリであろう。身が鮮紅色であった。)

蒲団がお煎餅化していた以外はまったく不満のない良宿であった。

翌日。往路と同じコースはつまらないし、乗り換えを最小限にしたいことから、高崎から湘南新宿ラインで新宿へ向かう。二階建てグリーンは乗り心地がよいのでよく利用する。
この群馬から乗るのは初めてだったが、赤羽あたりで埼京線とは異なる路線を走っていることを知り少し驚いた。

都心は相変わらず暑かったが、快適な旅ができた。

来年も蛍を見に行こうかな。

 

20170703 蛍見 in 小野上温泉

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付記1(現地情報)

①東吾妻町の観光情報より

ホタルの里

日本名水百選「箱島湧水」

②群馬県のHPより

群馬の最高級ニジマスギンヒカリ

「SUNおのがみ」のHP

 


付記2

初日の行程は次の通りである。
自宅を昼過ぎに出発。生田、新宿、東京、高崎、新前橋と乗り継ぎ、宿のある小野上温泉駅に16時前に到着。温泉に浸かって夕食をとり、19時にタクシーで宿を出発、15分後に現地に到着。(タクシーの運転手さんが少し道に迷った。)


付記3

箱島地区から宿へ帰るとき、当初は小野上駅から小野上温泉駅への最終電車(21時過ぎ)を利用することを考えていたのだが、タクシーの運転手さんから、「それなら歩いても変わらないよ」と言われて、歩いて帰った。ただ、箱島地区から小野上駅駅までの道筋が分からなかったので少し迷った。役立ったのがグーグル・マップ。タブレットでアクセスすると、地図上に自分の位置を数メートル単位、リアルタイムで表示してくれるので、目的地まで方向・道順を間違えることなく進むことができた。また、街灯はあるもののかなり暗い夜道だったが、タブレットの光が懐中電灯代わりになり、意外な役の立ち方をしてくれた。でも歩いて宿まで小一時間かかったので、良い子はマネしない方がいいだろう。


付記4

箱島地区はもう少し足を伸ばせば箱島湧水が見られるし、ちょっとルートが異なるが榛名湖・榛名山もある。機会があればそのあたりも見てみたいものである。(ちなみ榛名湖も蛍観賞地として紹介されていることがあるが、私が問い合わせたところ、2017年現在、蛍は見られなくなっているとのことだ。)

 

付記5

蛍をカメラに収めるのは至難の業のようだ。現地で撮影している人の話を聞くと、フォーカスを固定して撮影するのだが、蛍の光に合わせた露光では周囲がノイズだらけになるので、背景は別に撮影して、後で合成するのだそうだ。動画も同様らしく、実際Youtubeなどで見ると、合成でない動画はほとんどない。私の写真・動画も、蛍の光をとらえたものはほんのわずかである。ただ今回は何の工夫もなしにAFで撮るという愚挙を犯しているので(動画の途中でジー、ジーという音が入るのはAFが暗闇の中どこにピントを合わせるか一生懸命考えている音である)、次回からもう少し準備して、蛍の光を撮れるようにしたい。

 

付記6 

写真が読み込みの設定の関係で少し小さめになっています。後ほど大き目のものに差し替える予定。

 

 

2017 石巻川開き祭り 帰省01 じんわり熱かった前夜祭 20170731

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2017年川開き帰省は、7月31日午前9時5分小田急線生田駅発各駅停車新宿行きに始まる。
登戸駅で急行に乗り換えようとするも、平日8時台並みの混雑を見、(人多いな!)と、そのまま座って各駅停車で新宿へ。
9時42分新宿到着。新幹線特急券と乗車券を購入。例年ならとれる平日午前の「はやぶさ・こまち」指定席が満席。よって立席券購入。
(各駅停車の「やまびこ」なら指定席の空きがあったかもしれないが、ここは速さ優先で立席。1時間半の立席と2時間の着席の差は微妙だが乗り継ぎ事情もあるので。)
10時14分中央線快速東京行に乗車、10時27分東京着。乗り換えで40分以上時間があるので、GRANSTA(グランスタ…駅構内の名店街)にて土産を物色。

「宗家 源吉兆庵」(ソウケ ミナモトキッチョウアン)で「陸乃宝珠」(生のマスカットが丸々一個入った生菓子で、バラで一つ買って食べてみたがちょっとサプライズ感のある美味しさ)とシャーベット(家で凍らせる)を、隣の「富士見堂」で「東京鈴煎餅」を、それぞれ購入(東京の煎餅は思いがけないサクサク感で美味しいことがある)。

乗り換え移動時に(人多いな、特に外人)と思う。

11時20分特急はやぶさ17号青森行き2号車(立席券だが車両は指定される)に乗車。

車中で今年の川開き祭りの情報をネットで調べてみるが、「石巻川開祭実行委員会」(石巻商工会議所内)のHP以外はなかなか情報が見つけられない。
特にオフィシャルではない、市民のイベントやアトラクションに関するものが少ない。
かろうじて「ストリート・ラグビー」と「NEWS 石巻かほく」の情報ぐらいか。
→ ストリート・ラグビー 
→ NEWS 石巻かほく  (魚拓)

トンネルが多くwifiが途切れがちな東北新幹線デッキはやはり不便だ。

12:52分仙台着。仙台駅立ちそば「萩小路」でとろろきのこそばを食す。個人的には「早い・安い・まずい」が立ち食いそばの醍醐味だと思っているがここはなかなか味がいい。
13時16分発仙石東北ライン石巻行に乗車。
14時17分石巻着。

到着早々、駅の喫茶店が全面禁煙になっているのを見て軽いショックを覚える。
駅前はまだ前夜祭ということで人通りは多くない。(↓は夕方6時半過ぎの駅前のようす。)

エミちゃんが迎えにきてくれたので、車で大文字屋方面へ。交通規制は31日午前中から始まっているので広小路手前に車を停めてあとは徒歩で実家へ。31日午前中ぐらいは交通規制なしの方がいいというのが大文字屋の仕事上の見解だが、私は午前中からの方がお祭り気分の醸成にはいいだろうなと思う。
大文字屋に到着。お仏様で線香をあげる。川開きの行事はすでに始まっているので、早速撮影へ。

31日午後はアクア・パレードが見もの。今年はチア・リーディング(商工信用組合前)、ストリートラグビー(中央2丁目スポーツショップマツムラ前路上)。観慶丸さんの Rebon Art Festival 2017 の展示が目を引いた。

立町にはASATTE(あさって)なる新しい建物が。食料品、生活雑貨店にカフェ、レストランの複合店舗で上層は住宅か。外観がベージュ色の無印良品的なこじゃれたビル。人の流れをつくるのに一役買えればよいですね。

ふれあい商店街(2016年10月31日閉鎖)の跡地では出店が出ていたほか、大漁唄い込みのパフォーマンス(リハーサル?)が行われていた。

駅前の四釜商店さんに寄る。

大きい女将さんはお留守でしたが、お店の方にうかがうと元気とのこと。よろしくお伝えいただくようお願いし、宮寒梅の純米大吟醸を購入して辞去。

再び立町へ。中学生によるダンスパフォーマンス大漁唄い込み(商工会議所前)等、31日はダンス系が目立ちますね。私は専ら見る阿呆です。

寿町通りを通ると Rebon Art Festival 2017 の一環らしいアーティストの個展が。入ってみると「こちらは有料です」と言われて「???」。どうも入場にはチケットが必要で、しかもその場でのチケット入手は不可能。「???」。システムについて全く知識がないのでパンフレットをもらって調べてみることに。

アイトピアではチンドン屋さんによる「東北ちんどんサミット」の告知パフォーマンス。

一旦大文字屋にもどってお土産を手に小柳町へ。平塚たつや君の家を訪れ御線香をあげる。お母様はお元気でした。身体の不調、悩み事、いろいろあるとのことですが、お母様らしいはっきりした物の言いようは健在でした。一時間ほどお話させていただいて辞去。

夕方になると少しずつ人も出てきた。
駅前から立町、アイトピア、広小路と歩いて、内海橋近く、旧丸光跡地にオープンした「いしのまき元気市場(げんきいちば)」へ。
1階が青果・魚介の店舗、2階がレストラン。ウッディな外観に壁面にはガラスを多用、新装間もないこともあり広く明るい店内はたいへん開放的な雰囲気で好感が持てる。この日は祭りということもあり、だいぶ賑わっていた。
実は人づてにこちらの開店は耳にしていて「観光客相手の店」との評も聞いていたのだが、地元の新鮮な魚介や青果が廉価で販売されているし、地元の人間にも珍しいものもあるので、観光客のみならず地元の人間にとっても重宝するお店というコンセプトなのだろう。これは非常にいいと思った。
(写真を撮るのを忘れたので詳しくはこちら

いしのまき元気市場(公式HP)  (魚拓)
「石巻ブランドがずらり 元気いちばオープン まちなかにぎわい 1300品種取りそろえ 生産者、消費者、観光客 喜ぶ拠点に」(石巻日日新聞)  (魚拓)

元気市場の隣の敷地では「供養祭」が行われていた。内容的には「東日本大震災供養祭」「川村孫兵衛翁報恩供養祭」「川施餓鬼供養祭」の三つに分かれている。この祭事では再びご詠歌を聴くことができた。昨年行われた釜の普誓寺での孫兵衛翁墓前供養祭(参照→ 20160731 石巻川開き祭り帰省01)で、地元有志の御婦人方の御詠歌を聴き、心に響くものがあった。こちらの祭事でも詠唱が行われてきたようだ。「詠」という字は「言」と「永」の会意形声で、ことばをながく引いてうたうことを意味する。おそらくこの「永(なが)い」には「永く思う」ことも含意されているのであろう。読経の重い響きの後に一種の哀感ーおそらくは永き哀悼の意そのものであるその声ーを御詠歌は与えていた。(下に貼った動画「20170731 石巻川開き祭り 帰省 動画01 前夜祭」の11:26~15:05で聞くことができます。)

供養祭とともに川では流灯が始まり、川面に色とりどりの灯篭が並んだ。私は住吉公園近くで見ていたが、近くに居合わせた外国人グループから「こんな美しい夜の川は見たことがない」というような声が聞かれた。

19時半過ぎから30分程のミニ花火大会。「供養花火」の名の通り静かで穏やかな花火。派手な連発は「ああ、これで最後だな」といつも思わせる。

この晩は大文字屋でキクちゃんと四方山話。酒は四釜商店の宮寒梅。キクちゃんが買ってきてくれたプロショップまるかのお刺身や出店の茄子漬、唐揚げ等々を肴に。

天候が心配された前夜祭だが、朧月夜のいい夜であった。

 

 


20170731 石巻川開き祭り帰省 写真01 前夜祭

 

20170731 石巻川開き祭り 帰省 動画01 前夜祭

 

 

 

◆   ◆   ◆   ◆

付記1
「外人」と書いて、これが差別用語であるかないかが気になり調べてみると、どうやら「外人」と呼ばれる当人たちにとっては、「お前たちはこの国の人間ではない」という排他的な響きとともに「自分は(たとえば)アメリカ人なのに別の国の人間と一緒にするな」と自らのアイデンティティを否定されたような気分になるようだ。だから「外人」か「外国人」かではなく、具体的にアメリカ人とかフランス人とかと呼んだ方がいいらしい。そういえば海外のテレビなどを見ていると、いちいち「~人」と国名をつけて呼ぶことがあるが、私などから見ると、いちいち国の名前をつけることでその国とその人を見下すというか軽侮するような響きを感じるのだが、考えてみれば、いろいろな国籍の人間が入り混じった状況で相手を明確に指示することはむしろ礼儀にかなっているのだろう。まあ自分が外国に行ってフォーリナーとかエイリアンとか言われたと考えれば分かる話かもしれない。と、そんなことを思った。

付記2
イベント情報の発信
川開き祭りのイベント情報についてはまとまったサイトが必要なように思う。ネットでさっと調べても詳しい情報はなかなか出てこない。
一番最初にでてくるのは石巻川開き祭り実行委員会(石巻商工会議所/石巻)のサイトですが、それより詳しい情報となると、地元新聞のサイトに散見されるのみで、まとめて知ることは困難。後から調べたものですが、今年の川開き情報を下に挙げてみた。
川開き祭り-復興への祈りを込めて-(石巻川開き祭り実行委員会(石巻商工会議所/石巻))  (魚拓)
石巻川開き祭りあす開幕 水上、陸上で熱いドラマ見せます(石巻かほく メディア猫の目) (魚拓)  
石巻川開き祭り お祭り広場ステージスケジュール決定!(石巻商工会議所青年部)  (魚拓)
ストリートラグビー@石巻川開き祭り2017  (魚拓)
【石巻川開き祭り花火大会2017】日程・アクセス・穴場・夜店・ツアー情報(全国花火大会見どころマップ)  (魚拓)

平成29年 石巻川開祭陸上部パレード/プログラム・コース (魚拓)

うーん、けっこう見たいのがありましたね(苦笑。
来年はイベント情報まとめ記事を直前にアップすることにしましょう。

付記3

「リボーン」については次のような記事が出ています。

「リボーンアートフェス 14日間で2万人 予想の1割 残り1カ月 PRがカギ」(石巻日日新聞)  (魚拓)
それでこのフェスの公式HPはというと、
Reborn-Art Festival 2017  (魚拓)
アートの、しかも全国規模のイベント告知ですから、非常に洗練されているわけですが、反面非常に分かりにくい。現在トップにある「基本情報」は8月11日になってはじめて付け加えられたもの。これがない段階でこのサイトを見た時は、どうやってチケット(パスポート)を購入するのか、ほとんどわかりませんでした。サイトの奥の奥まで入らないと出てこない。現地でのパスポート入手も場所が限られていて、石巻市内でアーティストの個展にいきなり入場することはできず、しかも限られたインフォメーションセンターに行かないとパスポートを入手できない。サイト内の案内も「購入はこちらをクリック→」といった表示がないので、購入画面に辿り着くまで非常に時間がかかる。まあ、そのへんはシステム上仕方がない部分があるとしても、まったく理解できないのは、このイベントの実行委員会には宮城県知事、石巻市長、石巻商工会議所会頭等々、政財界の要人が名を連ね、規模の大きさ、内容の有意義性にも関わらず、宮城県、石巻市の各HPのトップに表示はなく、石巻川開き祭りHP(石巻商工会議所)に至っては一言も触れられていなかったということです。実際石巻市内の人々の意識はどうなのでしょう。少なくとも私の周りの人間はこのイベントに親近感を覚えていない、もしくは存在自体知らないように見えます。地域の人々の理解とバックアップがなければこういうイベントは定着はしがたい。その意味で、情報発信を量の面でも質の面でも高める必要があるでしょう。まず県と市と商工会議所のHPのトップに紹介記事を常時掲載するぐらいのことはすべきでしょう。(ただリンクを張るだけではダメです。)今のままでは余りにもったいないなという気がします。

付記4
ふれあい商店街跡地のダンスグループについて後で調べたところ「石巻復幸踊り エンヤドットプロジェクト」の皆さんのようでした。
「石巻復幸踊り エンヤドットプロジェクト」のFacebook 
「 2017.05.16 石巻復幸踊り、参加して 創作ダンスと歌完成 練習会27・28日」(石巻かほく メディア猫の目) (魚拓)

付記5

今年7月までのお気に入りです。

2017 石巻川開き祭り 帰省02 熱かった孫兵衛競漕とパレード、寒かったがきれいだった今年の花火 20170801

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午前8時過ぎ起床。中央3丁目のローソンで買ったサンドイッチ、ヨ-グルト、トマトジュース、コーヒーで朝食を済ませ、湊方面に向かう。

昨年見た孫兵衛競漕は初日のみだったので、今年は二日目を見てみようと思ったのである。

道すがら、内海橋周辺を見ると、新しく架けられている橋の橋脚だけが見えた。去年からあまり工事が進んでいないように見えた。後でキクちゃんに聞いたところでは、オリンピックで人をとられてしまい工事がストップしているとのこと。こういう情報がどこまで定かであるかは分からないが、津波でお店や工場を失った人の中には、新しい橋の完成をまって事業再開を考えている人もいると聞く(【<仮設商店街>前向き卒業 石巻31日閉鎖】河北新報ONLINE NEWS 20161028)。優先順位から見て後回しにされているのだろうが、復興のためには決して重要性の低くない工事だと思う。

もう一つ気づいたのは水辺の風景である。
津波対策で北上川岸には数メートルの堤防が築かれているが、緑の芝生、ところどころに階段と遊歩道が配され、それなりに親しみを覚える景観になっていた。築堤により川と分断された味気ない景色になると思っていたので、意外な喜びであった。この水辺の風景をデザインした皆さんに感謝と敬意を表したい。

さて孫兵衛競漕。内海橋を渡って左に折れ、川岸に出ると、行われていたのは準々決勝以上。
参加者のご家族らしき人たちの応援の声も楽しく、また常連らしきチームと新参らしきチームの技術のちがいも見られ、興味深く観戦できた。


川開き祭りのHP中の組み合わせ表を見ると50チーム以上参加している。甲子園並みの規模である。
組合わせ表
準決勝以上の時間帯がパレードと重なってしまうのが残念だが、とても楽しめるイベントだと再確認した。

20170801 石巻川開き祭り 帰省 動画 02 孫兵衛競漕

 

20170801 石巻川開き祭り帰省 写真02 孫兵衛競漕

 

パレードは例年通りの11時スタート。

まずは2020年東京五輪・パラリンピック聖火リレー出発地誘致トーチリレー。

次に石巻地区広域消防音楽隊パレード。今年も石巻赤十字看護専門学校カラーガード部の皆さんとのコラボのようです。落ち着いた雰囲気ですね。

石巻中吹奏楽部と小学校鼓笛隊(15校)パレードがいよいよ始まった。凛々しい行進。輝かしい楽器の響き、さまざまなメロディ。エネルギーを感じます。

林家たい平さんの座布団コスプレ?はもはや恒例。落語として生きる決意を固めた地石巻への思いは不変。

沖縄エイサー踊り。勇壮な太鼓踊りと可愛らしい少女たちの踊りの組み合わせが何とも楽しい。太鼓の音、力強くていいですね。

縄張神社みこし。ワンちゃんも神輿を引いています。

ここで少し時間が空くので大文字屋2階の切れた蛍光管を買いにホーマックというホームセンターに行く。朝方コンビニに行った際に購入しようとするが置いてないため、店員さんに聞いてみると「ホーマックとかヨークベニマルとかになるんじゃないですか、さくらの閉店しちゃったし」とのことで、よくわからないがホーマックをネットで調べて行ってみることに。場所は南中里、つまり駅の北側歩いて10分ぐらい。そのあたりを歩くのはかなり久しぶりで、おそらく小学校時に草野球をしに自転車で出かけた時以来ではないか。つまり40ウン年ぶり。当時は建物も少なく、野球のできる空地がそこかしかこにあったが、今はすっかり住宅街として整備されている。ホーマックはいわゆるホームセンター。日曜大工用の工具から電化製品、家具や植栽関連の製品まで揃った大型店舗。とても便利なお店ですね。店内が広いので、目当ての商品を探すのがたいへんでしたが。

さて蛍光灯6本を提げてパレードに戻ると、ちんどんサミットと、

まとい万灯お会式行進。

街のあちこちでイベントとアトラクション。

そして個人的にはパレードのハイライトである桃生「はねこ踊り」。はじめにアイトピア付近で撮影を試みるも、人の多さでままならず、立町で再チャレンジ。

躍動感のある踊りを今年も堪能することができた。
「これで終わりです」の後に「もう一回!」のアナウンス。「エーッ!!」という踊り子さんたちの声。「エーッって言わないっ」のアナウンスにその場は爆笑。それでも最後まであのヒートアップする踊りを披露してくれた。完全燃焼。

それにしてもあの衣装であの暑さの中踊り続けるのはかなりたいへん。本当にお疲れ様です。

最後は大漁踊りパフォーマンス。17団体参加というが総勢で何名になるのであろう。パレードというより市民総参加の盆踊り感覚で、踊る方も見る方もゆるりと楽しめるのだ。

 

20170801 石巻川開き祭り 帰省 動画03 パレード前編

 

20170801 石巻川開き祭り 帰省 動画04 パレード後編

  夕方5時頃に知人と待ち合わせ、いしのまき元気市場前にて雄勝産焼きホタテを肴に一杯飲む。懐かしい人の話に花を咲かせる。一緒に元気市場をひやかし楽しいひと時を過ごした。今度は上のレストランにも行ってみましょう。(「ずんだシェイク」なるものを発見、購入しようかと思うが、冷凍されていて解凍する必要があるので次の機会に。)

この後私はチェック・インのため石巻グランドホテルに向かう。ホテル泊は大文字屋社長のコマンドー。正直実家の方が寛げるのだが、彼なりのホスピタリティのつもりらしいしお得意さんへの営業活動の一環でもあるらしいので、まあありがたくゴッツャンすることに。
ホテルに泊まるのは私とキクちゃんで、部屋はスイート。天皇陛下も泊まったらしいが、後で料金を調べてみるととさして高額ではない。というより山奥の温泉の一泊料金(少し高め)並みだからリーズナブルかもしれない。キクちゃんの話だと、このスイート、もともと婚礼会場だったのを改装したものらしく、兄とエミちゃんの結婚式の際に見たゲートなどが内装に残っているそうだ。寝室の居心地・ベッドの寝心地は上々で、この夜は12時過ぎ就寝、翌朝5時半起床だったが、ここ最近ない良い寝覚めだった。

私は花火の撮影のためキクちゃんをホテルに残し外出。花火の開始時間19時30分ぎりぎりだったので、撮影は近場の住吉公園で。
前晩同様雨が心配されたが、結局天候の崩れもなく、花火大会は無事開催された。しかも例年にない強風のおかげで、花火の煙が滞留することなく吹き流され(花火も流され気味だったが)、鮮明な花火の姿を楽しむことができた。上は半袖シャツ一枚に下はハーフパンツの私としては、この風が冷たく、けっこう寒い思いをしたわけだが、こんなに鮮やかに花火を見られるのならと眼福至極のひと時なのであった。

 

 

花火が終わり、人混みに流されながら立町を通ってホテルに向かう。花火見物帰りの人の流れをこのあたりで見るのは初めてだが、花火の余韻を味わいながら祭りの終わるさみしさをどこか感じている。そんな風情が何ともいえない。

 

20170801 石巻川開き祭り 帰省 動画05 花火

 

この夜、結局私はホテルの割引のきく飲食店には行けなかったので(緑内障で視力が弱っているキクちゃんは兄夫婦に連れられ石亭で松花堂弁当を食べたらしい)、駅前の山内農場という店で鶏肉料理とワインを食す。あまり飲み屋色のない店にしたつもりがお通し(生のキャベツ塊と生のキュウリと味噌だれ)で400円とられていた。(再訪はない。)

10時半頃ホテルに戻り、相澤商店さんで購入した栗駒山の特別純米ーこれがなかなかの良酒ー

を飲みながら、キクちゃんといろいろ話をし、祭りの余韻を楽しみながら夜更け12時過ぎに就寝したのであった。

 

 

20170801 石巻川開き祭り帰省 写真03 パレード・花火

 

◆   ◆   ◆   ◆

付記1

石巻グランドホテルに泊まったのはたしか憲ちゃんの葬儀(2009年)以来。当時は内装が傷みテレビも液晶でないなど古さが目についていた。今回私が泊まった部屋以外も通りがかりに覗かせてもらったが、内装がリニューアルされ、テレビも液晶に変わり、だいぶ快適さが増しグレードアップした印象。フロントの方の話では、震災後に何度か内部のリニューアルを施したとのこと。元気市場で買い物を楽しむコースもある。宿泊料金も頗る廉価。(と、私も営業。)
→ 石巻グランドホテルHP  

一つ付け加えるならば、こちらのサイトにも「Reborn-Art Festival 2017」の紹介を入れてほしいですね。社長さんは石巻観光協会会長として実行委員に名を連ねていますから。経営とは別という考え方かもしれませんが。

 

付記2

最近のお気に入り(その1)

2017 石巻川開き祭り 帰省03 8月2日の石巻 -変わりゆく水辺の風景、称法寺の修復着手- 20170802

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午前5時40分。この日は石巻グランドホテル・スイートでの目覚め。シャワーを浴び向かいのコンビニでヨーグルトドリンクとトマトジュースを購入、そのまま住吉公園方向へ。

住吉公園にある神社は大嶋神社という。その歴史については次のブログにある。
2015年3月 1日 (日) 大嶋神社 石巻市住吉町 【歴史探訪 陸奥国 ・諸国 延喜式内社】

昔展望台のあった山は住吉山(愛宕山)というらしい。

内海橋方面へ。

工事が中断中の新内海橋。

2014.07.01 石巻・新内海橋が近く着工 工期17年度末まで 中瀬へアクセス橋も (石巻かほく メディア 猫の目)

2017.03.28 生まれ変わる内海橋(7・完) 復興のシンボル 中心街発展に期待 (石巻かほく メディア 猫の目)

 

いしのまき元気市場。祭り翌朝の清掃ボランティアの学生さんたち、ご苦労様です。

元気市場より門脇方面を望む 向かって右側に立体駐車場と観光バスの駐車場ができるらしい(キクちゃん談)

広小路から望む北上川岸

 石巻市HPによると、このあたりは水辺のプロムナ-ドとして整備されるらしい。

いずれも各種リサーチの結果(行きたいお店がないこと、自家用車による移動が多いこと、駐車場がない(あっても有料)こと、トイレがないこと、等々)をふまえた案のようだ。
→◆くらしの拠点整備- 観光交流施設の整備【かわまち交流拠点整備事業:PDF】

→◆添付資料 3:公共施設・商業施設・駐車場等整備計画図 (これはHPのどこから引用したか確認できていません。)

→◆くらしの拠点整備- 公園整備事業【仮称:南浜シンボル公園など:PDF】

上記二つをはじめとした復興事業スケジュールは石巻市HPの下記より閲覧できます。
→トップページ > 復興情報 > 復興の進捗状況・主な取組み等 > 石巻市の主な復興事業のスケジュール

門脇地区は中瀬周辺に比べると堤防の整備は進んでいないように見える。これからどうなるのか。

 

ちなみに、以前の姿と比べてみる。下は震災時(2011年4月2日)撮影である。

こちらは震災前(2010年12月31日)撮影。

再び2017年8月2日に戻ります。

 南浜町に出る。こちらも震災直後(2011年4月2日)と比べてみる。

現在は道路の整備が進み、マンションや一般の住宅も見られるように。

これは西光寺。

称法寺は工事が開始されたようすが見える。

囲いがあったので詳しく見ることはできなかったが、工事看板を拡大してみると事業期間「自 平成29年3月1日 至 平成30年3月31日」とあるので来年3月までの工期となる。

称法寺HPのお知らせ

また称法寺の歴史についてはラジオ石巻で放送がありその概要が下記Facebookに記されています。

【永遠の南浜、門脇 2014年11月25日 Facebook】第30回放送「称法寺の話」<解説:矢口清志><№384~№402><資料21> 放送日:H26.11.26 (水)

雲雀野海岸方面には盛り土らしきものが見られます。

一部保存が決定した門脇小学校。

<震災遺構>旧門脇小校舎 3階まで部分保存へ(河北新報 ON LINE NEWS)
私は震災の事実を伝えるために遺構としての保存に賛成ですが、反対の方の意見にも傾聴に値するものがあるので下記にあげておきます。

旧門脇小学校の整備方針に関する説明会(Tr,平居の月曜プリント 2017-05-13)
旧門脇小学校保存に関する公聴会(Tr,平居の月曜プリント 2016-02-13)

門脇小学校の今後について・・・その3(Tr,平居の月曜プリント 2012-07-27)

 

日和山に登る。

現在フラワー・アクティビストとして活動されている元俳優の志穂美悦子さんが立ち上げた「ひまわりプロジェクト2017」。こちらの石段周りにひまわりを植え、花を献花・奉納するとのこと。

このあたりからよく晴れてきた。

 

こういう紫陽花も味があっていい。

こういう坂も石巻でならでは。 

昨年まであった神社がなくなっていました。

( ↓ 昨年8月2日撮影)

建物が増えてきた中央1-2丁目。

広小路の交差点。

 

 寿通り。

 石巻で食べる家系ラーメンはいかに。

アイトピア。 

 

 

 

石巻社会福祉協議会(旧七十七石巻銀行)ビルは再開発事業に伴い解体され共同テナントビルに生まれ変わる。現在その工事のためロボコンか何かのマンガオブジェはどこかに移設中。

こちらはご健在。

こんなところにクレープ屋さん。

 

一旦グランドホテルに戻る。

実家の蛍光灯の蛍光管は前日購入したが調べてみると点灯管も切れていたので、購入のため再びホーマックへ。その帰りに水押踏切と駅のそばの石巻市立病院を通りました。

 

この角度から見る石巻駅はちょっと新鮮。

 

昨年より感じ始めていたが、町の風景が大きく変わりつつある。震災の爪跡が徐々に姿を消し、新しい人の手が入る。

復興計画は当初の予定より遅れ気味のようだが、進んでいることはたしかだ。

中央2丁目の川沿い、丸光跡地から寿酒店跡地にかけては、立体駐車場、バス・ロータリー、観光バス駐車場が整備される。元気市場とマンガ館だけでなく、周辺スポットとの関連付けもなされる。市街再開発は観光客のみならず地元住民のニーズにもこたえることによって、観光・商業のみならず人々の交流の拠点になることを目指している。
こういう計画の是非や成否は専門家ではないので何とも言えないが、震災伝承のテーマは外さないでほしい。そして市民の顔が見える場所にしてほしいと思う。芭蕉を冷遇したこの町特有の頑固な無愛想さを含めて。(私はこれが嫌いではないし、いっそのこと石巻の「売り」として全面に打ち出してもいいのではないかと思っている。今は石巻も広域化しているので全域にはあてはまらないけれども。)
これが現時点での個人的な感想だ。

この後いったんホテルに戻り、大きな荷物を宅急便で自宅に送り、11時にチェックアウト。キクちゃんとともにタクシーで大文字屋に戻り、蛍光灯の復旧完了。身軽になった状態で大文字屋を後に石巻駅へと向かったのである。

 

20170802 石巻川開き祭り帰省 写真04 2017年8月2日朝の石巻(1/3) 変わりゆく水辺の風景ー千石町~住吉~門脇 

20170802 石巻川開き祭り帰省 写真04 2017年8月2日朝の石巻(2/3) 門脇~南浜~日和山

20170802 石巻川開き祭り帰省 写真04 2017年8月2日朝の石巻(3/3) 社会福祉協議会ビルは…

 

 


◆    ◆    ◆    ◆

付記1
今回の帰省でご近所の方が亡くなったとキクちゃんから聞いた。具体的にはここに書かない。そのかわり次のことを記しておく。
8月13日晩に鰐陵同窓の坂本くんより電話をもらった。石巻グランドホテルでの石巻高校同窓会に出席後の二次会中だったらしい。われわれの代は参加率が悪いのだそうだ(苦笑。
途中須田くんに替わり金森光太郎くんが亡くなったと聞いた。2,3年前だという。
金森くんとは石中の同級生で、同じ石中同窓の吉田くん(チヨ)のお店で偶然遭遇し痛飲した。もう7年前になる。

『豆千代』へ行く 帰省2010.08.15.-18. 3/4

家業を再建するのに金融機関で「融資してくれなければここで死ぬ」と言って座り込んだと言っていた。
野球を通じて若い人たちを導く仕事に力を尽くしたとも聞く。
石中の球技大会のバレーボールで熊とのセッター・アタッカーコンビで活躍した。
また一緒に飲めるといいと思っていた。
しかしあの時会えて話すことができて本当によかったとも思う。
早過ぎる死?
しかし、こう言ってやりたい。
「おまえ、やるじゃない」
ニヤッ、と、あいつはらしく笑うだろう。

石中の文化祭ではバンドを組んでビートルズを演奏。私も見たはずだがどんな選曲だったかは覚ていない。おそらくこんなところではないかな。

The Beatles - All my Loving (with Lyrics)

…RIP

2017 石巻川開き祭り 帰省04 中山平温泉に行ってきた(再訪) 20170802-3

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11時半頃石巻駅にて仙台行の時刻表を確認し、駅構内の喫茶店で言われて見ればそんな気もする石巻ブレンドを飲み、11時52分発の仙石東北ライン仙台行に乗車、12時55分に仙台に到着。

ここ数年同様、2日は温泉泊の予定。宿泊先はいつも8月1日晩か2日の石巻ー仙台間の列車内で決めていた。ところが今年は列車内で決まらない。「温泉/露天風呂/〇〇県」でネット検索すると、それなりの旅館・ホテル名が出てきて、私の場合、その中でも泉質のよいところ、あるいは、「秘湯」と呼ばれるところを選んで予約するのだが、今年は埋まっていてなかなかとれない。東京駅でも感じたことだが、今年は観光客が例年より多く感じられ(特に外国人の方)、そのため旅館・ホテルの部屋がとりにくいのではないか。そんなことを思いつつ、駅構内の充電用コンセントのある待合室でタブレットとwifiルーターを充電しながらさらに調べた。ネットには次のような温泉サイトがあり、よく利用する。食べログの温泉版みたいなものである。

最新温泉情報サイト 温泉生活

秘境温泉 神秘の湯

「温泉生活」ってどんな生活だ!? とか、こんなに情報オープンなのに秘境?といったツッコミは置いといて。
はじめは青森の十和田湖あたりを考えていたが、そのあたりに行くための終バスが14時頃になるので断念。
次に蔵王近辺や福島・群馬あたりを調べるも時間・アクセス面で難がある。近場で作並あたりと思ったが、さすがに住所が仙台市内では山奥温泉気分が味わえない。
あれこれやするうちに15時近くになり、ここは行き慣れた鳴子あたりをと物色。一度行ったところは面白みがないので、お初の露天風呂有りのそれなりの広さのある(小さい宿は息苦しくくつろげないことがある)宿に片っ端から電話。3軒目で仙庄館なる中山平温泉の宿に予約がとれる。宿の人にコースを訊かれ「食事は普通でいいです」というと、「それでは一泊二食の一万円のコースでよろしいですね」ということで決まる。私は温泉に休みに行くので、御馳走をたらふく食べて胃腸に負担をかけたくないので食事は必要最小限にしている。決してお金をケチっているわけではない(苦笑。ただし、それでも値段の割に豪勢な食事の出ることがあって、その場合は喜んで食べるのである。その最たるものは長野県の地獄谷温泉。サルが入るに来る温泉として有名だが、宿代が1万円以下(今から20年位前だから今はもっとするだろう)なのにお腹がはちきれそうになるほどの夕食が出た。土地のものを活かした料理が中心で味も良かった。それ以外ではこれも長野県の今は閉館してしまったが仁成館の山菜料理や兎肉料理。山菜は宿の主人が朝に採ってきたばかりの新鮮なもの。タラの芽の天婦羅の美味しさはここで知った。

そんなこんなで宿が決まったのが16時近く。宿のHPを見ると、鳴子温泉駅からタクシーで10分、中山平温泉駅からタクシーで5分とあるので、仙台から中山平温泉までの切符を購入。16:39仙台発東北新幹線やまびこ55号盛岡行自由席に乗車。16:51古川着。17:00古川発JR陸羽東線鳴子温泉行に乗り換える。途中「岩出山」駅を通った際、石巻高校の丹野先生の最初の赴任地がこの地だったことを思い出し、ゆかりある人にメールなどしながら車窓の緑を楽しむ。17:45鳴子温泉着。このまま乗り換えずに18:01鳴子温泉発JR陸羽東線新庄行として発車。18:08中山平温泉着。中山平温泉駅は無人駅。辺りはまだ明るかった。

実は中山平温泉はいちど 来たことがある。2012年だから5年前になる。知人とメールをやりとりしていると、その人もこの温泉を訪れたことがあり、しかも私が泊まったのと同じ「琢秀」だったと知り驚いた。たしか当時トランヴェール(新幹線内に常備されている無料の旅行雑誌)に紹介されていたし、実際、湯・料理・部屋ともに質が高かった。やはり良宿であったのだ。

さて駅前には広場と商店はあるがタクシーは見当たらない。以前来たときは旅館の車に送迎してもらったが、この日の宿には送迎有とはなかった。とりあえず宿に電話しタクシーを呼んでもらえないかと頼むと「迎えに行きますよ」とのこと。10分もしないで車が来てくれて、宿までは5分程で着いた。車内で従業員さんに駅からの距離を訊くと「1kmあるかないか」とのこと。これなら歩いて行けるなと思いつつチェックイン。建物はそこそこ大きく、鉄筋コンクリート6階建、中規模温泉ホテルといった風情。ちょうど同じタイミングで先生に引率された高校生らしい男女10名ほどが入ってきていた。何かの合宿らしいが、スポーツ部らしい用具も持っていないし、見た目運動部にも見えない。将棋部とかかな、などと思いつつ、フロントで2階の部屋の鍵をもらう。風呂はすべてこの階にあり、この日3組らしい泊り客はすべてこの階に。

 

部屋は和室10畳程に広縁(ひろえん…椅子などが置いてある窓際の板の間)とゆったりしている。窓からは山の緑が望め、眺めはいい。床の間の置物の横に直径2センチ程の藍色の丸い粒がポツンと一つあったが何か分からなかった。

食事は本来6時から部屋食だが、到着時間が6時を過ぎるので、予約時に宿側から「じゃあお風呂に入ってからお食事は7時ぐらいで」と提案されその通りに。一服後早速露天風呂へ。風呂に向かう途中「今年は虻(あぶ)が大量発生。刺されないよう注意」という張り紙があったが滞在中に虫の被害はなかった。露天風呂は男女別で石組の湯船、木の屋根、せせらぎに面し、正面に山の緑。湯は透明で、ネット情報には「エメラルド・グリーン」などと評しているものもあるが、夕暮れにはそうは見えず、明るい時分ならそれもあるのかもしれないと思った。湯に入ってすぐに肌がツルツルする感触。いやあ、いい湯だ。そして見上げると空には月が。いやあ、いい湯だ。月見露天風呂は初めてかもしれない。

この時間はほかに入浴客も見当たらず露天風呂を独り占め状態で満喫。

7時頃部屋に戻って食事を運んでもらう。献立書がないのでよく覚えていないが、先付、お造り、茹で蟹、浅利入り湯豆腐、牛肉と野菜の土鍋焼き、卵豆腐、和風テリーヌ、香の物、デザート(フレッシュ・フルーツとプリン)といったところでしょうか(7月の小野上温泉の宿でも思ったが献立書をつけてもらうとうれしい、経費節減の折だろうが)。料理の中で驚いたのはデザートの中のブルーベリー。おそらく生のブルーベリーで、ブドウの濃厚で深い味がする。市販の冷凍ものやヨーグルトなどに入っているものとは一線を画す美味しさだった。宿の資料を見ると、この界隈にブルーベリー農場があり、ブルーベリーは名産品だったのだ。それで部屋にポツンとあったあの藍色の粒はブル-ベリーだったと気づいたが、それが宿側がわざと置いているのか、先客が置いていって宿側が掃除の際に見落としたのかは分からなかった。どちらにしてもクスっとしてしまった。 

仲居さんに酒は何があるか訊くと冷蔵庫の中にあるものを使ってもらい、料金はチェックアウトの際に自己申告をとのこと。見ると瓶ビールに缶チューハイに日本酒(180ml)が何本かずつあったのでビールと日本酒をいただく。日本酒は「わしが國」という名前だが、醸造元を見ると加美町の「山和酒造」。「わしが國」はこの蔵の昔からの商品名で、2000年代に代替わりしてからは「山和」というブランドが日本酒好きの間ではよく知られるようになっていた。私も飲んだころがあるが酸味があり綺麗な酒質でなかなか美味です。「わしが國」は「原材料名:米(国産)、米こうじ(国産)、醸造アルコール、糖類、酸味料」からわかるように普通酒だが、変なアルコール感もない代わりに味らしい味がせず、正直何を飲んでいるか分からないシロモノ。宿のHPに「お酒は宮城の地酒「一ノ蔵」を使っています。」とあったのでお酒は持ち込まなかったのだが、これは料理に使っているという意味か?  それはともかく「わしが國」は典型的な手抜き酒で、お金を払って飲む価値なしです。これならまだワンカップ大関の方が不味いなりにお酒の味がしただろう。

美味しい日本酒が飲めない心の空白を埋めるべく貸切の露天風呂を予約。こちらの湯は白濁していてこの地特有の色合いが出ていてこれはこれで良かった。

この晩は大浴場を含め3回入浴。温泉三昧で大満足の中、1時頃眠りに就いた。

翌朝煎餅蒲団の中で7時頃に目覚める。朝風呂に入り朝食。ここでもブルーベリーがヨーグルトの上に載って登場。それ以外はありきたりだが、朝食はその方が安心する。

11時まで滞在可能なので食後に近所を散歩。渓谷の奇観や閉館した温泉宿、頑固らしい山奥の蕎麦屋の看板などをカメラに収めた。

宿に戻ってフロントに列車の時間を訊くと11時前にあるとのことで、それに乗れば自宅までラッシュを避けて帰れると思い、10時過ぎにチェックアウト。宿帳の記帳をしていないので「いいんですか」と念のため訊くと「いいですよ」とのこと。大丈夫かしら、と思う。「ちょうど車が出るので乗りますか」と訊かれたので「いいです。歩きたいので」と。1km程度ならゆっくり歩いても20分程度で着くし、何より木立の中を森林浴をして歩きたかったのだ。

一夜の宿に別れを告げ、駅へと向かう。あちこちに温泉宿の看板。時々工事の看板。そして一面緑のスクリーン。瑞々しい山の精気を感じながら歩くのだった。

何だこの緑の豊かさは!?と思う。

駅に着くと周囲に「開業百年記念」の幟(のぼり)が多数。来たときは気づかなかった。

中山平温泉観光協会公式HPを見ると、紅葉や新緑、既述のブルーベリー農場、芭蕉が「蚤虱馬が尿する枕もと」と詠んだ尿前の関、蛍の里、などいろいろと見どころが紹介されている。私としては軽い山歩き、森林浴がこの地では最も魅力的である。今度来るときはもう少しあちこち回ってみようと思う。

10:56 中山平温泉発JR陸羽東線小牛田行に乗車。車内で夫婦連れが乗り合わせた女子高生に鳴子あたりの窓外の学生群について質問していて、高校総体の相撲競技が行われているのだと教えてもらっていた。昨晩の宿の学生たちは、相撲をしているようには見えなかった。

11:56古川着。中山平温泉駅は無人駅で、切符は乗車の際に車内で整理券を機械からとり、降車駅で精算するのだが、古川駅の精算所が混んでいてなかなか精算ができない上、15分後に出る新幹線の切符を購入するのにも窓口が混んでいて、ちょっと冷や汗ものだったが、何とか12:09古川発やまびこ44号に乗車。

12:22 仙台着。ここではやてに乗り換える際に少し時間をとって駅構内にある酒店「けやき」に寄る。前々からここで買ってみたかったのだ。「一ノ蔵 すず音」と「森乃菊川純米吟醸」を購入。また駅改札内の土産物店で昼食用に「かき福 大粒 三陸かきめし」を購入。

13:10仙台発はやて354号東京行、14:30 大宮着、14:42 大宮発 JR湘南新宿ライン逗子行、14:15 新宿着、14:21新宿発小田急線急行、途中各駅に乗り換え15:53 生田着。

 

こうして今回の川開き祭り帰省は終わったのだった。…と思ったら、大宮で乗り換える際に新幹線内にカメラを忘れ、夜8時に東京駅まで取りに行ったのだった。

今年は石巻の景観の変化と今後についていろいろと知るところがあった。来年は川開きの由来となった川村孫衛兵の治水の具体的内容について詳しく調べてみたいと思っている。

 

 

 20170802 中山平温泉に行ってきた(再訪)

 

◆   ◆   ◆   ◆

 

付記1
以前「琢秀」に泊まった時の記事。→20120801 川開き帰省 PART Ⅱ  to 石巻 地震ありましたが大文字系は無事(115)


付記2
はじめ宿の部屋の中でwifiはつながらなかったが、通信状態を確認していると、宮城県の無料wifiが使用できると分かりアクセスしてみるとつながった。しかし、アクセスキーが聞いたことのない名称だったので、もしかしたら近隣のホテルか何かのwifi設備につながったのかもしれない。

付記3
「けやき」で買ったお酒はどちらも美味しかったが、森乃菊川純米吟醸はグレープフルーツのような酸味と苦味が特徴的で印象に残った。

付記4
中山平温泉のブルーベリーはただものではないぞ。

付記5
最近のお気に入り(その2)

20170925 石巻日日こども新聞と坂本くん

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↑ 著作権に配慮し小さいサイズで掲載しております。

 

先日石巻の知人から「石巻日日こども新聞」なるものをいただいた。

鰐陵(石巻高校)同窓の坂本くんが掲載されていることを知らせてくださったものと思う。

記事は「校長先生に聞く震災の経験 忘れてはならない3・11」というもの。坂本くんは今年四月に柴田小学校に校長として赴任してきたばかり。柴田町は内陸で津波被害はなかったそうだが、これまで石巻市の教育委員会、南三陸町の戸倉小学校、東松島市の大曲小学校と震災の被害が大きかった地域を任地としてきた坂本校長に震災の経験と思い、災害への心構えなどについて語ってもらう記事となっている。

震災時のことも具体的に書かれていて、当時坂本くんと東京で落ち合ったことを思い出したが、記事の終わりで「時間がたつにつれて忘れてしまう。震災直後に気をつけていたこともしなくなってしまう。」とは多くの人が同感するところであろう。

自然災害を恐れて委縮した生活をするのは誤りだが、震災を教訓に物心両面で備えをすることは忘れるべきではない。そしてそれが被災した人々だけにあてはまることではないことは勿論である。

新天地での坂本くんの益々のご活躍を期待しております。

*   *   *   *

さて、この「石巻日日こども新聞」ですが、こういうものがあることを正直知りませんでした。今回初めて読ませていただいて、非常にしっかりしたものになっていることに驚きを覚えました。

小学生・中学生が記者となり、記事を書いているわけですが、写真、見出し、構成、割り付け、いずれも本格的。話題も地域の身近なものから、ふだん目にすることのない場所への取材など、たいへんバラエティに富んでいる。

私が受け取ったのは2017年(平成29年)9月11日月曜日発行のもので、内容は次の通り。

…1面

「Reborn-Art Festival 石巻が芸術の街に!! 子どもたちが作った「7つの貝殻オブジェのテーブル」」


「少女少年」(こども記者たちの一言雑感)

「私たちも東日本の復興を応援します! 風の子応援プロジェクト(NPO日本希望工程基金)」


…2面

「土はどこからやってくる? まちづくりに欠かせない土木の仕事」(東松島市牛網で取材)

「第7回 Tudo Bem? (トゥド ベン…お元気ですか?) サンパウロで東北写真展{}東北―風土・人・くらし」」(ブラジルのサンパウロの子供さんからのリポート)

「道路の清掃をしました」(鳴瀬川横の県道)

「東日本大震災の記憶を伝える講話 -石巻NEWSee-」

「石巻日日新聞電子版購読」


…3面

 (石巻日日子供商店~リサーチ編3~)

「夏も近づく百八夜 鹿島茶園(石巻市桃生町)/矢部園茶舗」

「農業生産法人株式会社 GAR 山元町からイチゴで世界へ」

「ずんだおはぎでおもてなし インドネシア・アチェからのお客さま」

「連載小説 みらいの金華山 文・絵」

…4面

「校長先生に聞く震災の経験 忘れてはならない3・11」

「新!こども記者魂」

「しんちゃん」(4コマ漫画…こちらは高校生が担当)

「編集後記」

「Reborn-Art Festival× Tプロジェクト」

以上である。

4面にある「石巻日日こども新聞とは」によると、

◆   ◆   ◆   ◆

「石巻日日こども新聞」は、子どもたちの取材活動により、石巻の今を伝える新聞です。石巻日日新聞社の協力により本物の新聞と同じ仕様で制作。東日本大震災から一年後の2012年3月11日創刊。季刊発行継続中。発行部数は3万部。こども読者サポーターの皆様にお届けしています。

◆   ◆   ◆   ◆

とのこと。購読ではなく、こども記者サポーターとして何口か寄付のうえ頒布を受ける形のようだ。申し込みは下記のサイトから可能だ。

石巻日日こども新聞

(サイトでは運営サポートのボランティア募集も合わせて行っている。また目下の発行は3月11日、6月11日、9月11日、12月11日となっている。)

発行元は一般社団法人キッズ・メディア・ステーション(仙台市)、コラボレーション・パートナーに石巻日日新聞、風の子応援プロジェクト(NPO日本希望工程基金)、助成者として「公益財団法人ベネッセこども基金」が名を連ねているが、それ以外にも読者サポーターとして頒布を受けている個人・企業などの関係施設で閲覧可能であろう。

こういう文化的活動が盛んになることを喜ばしく思います。子どもたちが地域やより広い世界へ目を向ける機会になるとともに、地域の多様な人々との交流によって、子どもたちだけでなく、大人たちも、つまりは社会全体が活性化されると思うからです。

今後もこの活動を見守っていきたいと思います。

 

 

付記1

昨日24日、ウチの近所では一日中金木犀の香りが漂っていました。

 

付記2

30日にガンジたちと飲むことになりました。

 

付記3

鰐陵同窓の高橋オサムくんからのメール。千田くんからの連絡で河北新報「<再生に挑む>温泉整備 交流拠点に」という記事で大山くんの近況が伝えられていました。

<再生に挑む>温泉整備 交流拠点に

素晴らしいですね。

 

付記4

最近つぶやいた音楽。 山下達郎のアルバムで最も好きなon the street corner 1のうちRemember Me のみ冒頭に流れるがそれでも貴重な本人コメントつき動画。

山下達郎 渋谷陽一 1986年12月22日

 

20170930 新宿紀州屋で石中同窓生と飲む

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↑プライバシーに配慮(できていないかもしれませんが)し小さめサイズで掲載しております。

昨日9月30日18時30分、新宿駅南口に8人のむくつけきオッサン共もといナイスミドル達は集まり、駅徒歩1分の居酒屋紀州屋に進入していったのである。

その顔ぶれは、オッカ、ガビゴ、ガンジ、ケヅカ、トッショロ、ドイベン、ユノメ、ダイモン(私)である。

石中同窓会は毎年行われているが、ここのところ私は仕事の都合でなかなか参加できず、今回は2015年以来2年ぶりの参加・再会となった。

まずはビールで乾杯。注文時アサヒの黒生と聞いた某酒類関連会社勤務のオカ君は「アサヒはセーフ。サントリーはNG」と発言。「シェアの問題?」と私が訊くと、「自社製品以外は容易に受け付けられない体になっている」とのことで、周囲からは「それ職業病!」との声も。

話題は各自の近況、趣味の話、石巻の状況、今回来られなかった方のこと等々、ワイワイガヤガヤ話に花を咲かせた。

ドイベンとケヅカは石巻の学校事情に触れ、共学化しても石巻高校にははじめ女子トイレがなかったとか、石巻高校と好文館には学力偏差値と顔偏差値(!)があるとか、市女はどうなったのか?(津波で流された市女商と合併?)等々、われわれに貴重な情報をもたらしてくれた。

ガビゴとトッシュロと私は日本酒談義。トッシュロが最近精米1%の日本酒が造られたと情報提供(山形の楯野川のこと)。4合瓶(720ml)で10万円(税抜)。話によると精米時間1800時間。そこにオッカが「そんなに削る意味あんの?」とツッコミ。米の中心部分ほど雑味の元が少なくなるとガビゴと私が説明。オッカの「99.8が99.9になるとどう違うかの世界」的な発言に一同同意。トッシュロが「これだと試飲するにも(金額的に)勇気がいるね」とのたまい、ユノメが「獺祭は5割とか3割9分ぐらいで十分上手いけどね」と言い、ガビゴが「あとは好みだね」。ガンジは北海道(もしくは鹿児島)で栗焼酎を飲んだと衝撃の告白。「栗焼酎は栗の味がした」とは私。

紀州屋さんは、その名の通り、紀州和歌山の鮮魚と地酒がウリの居酒屋さんであるが、実は和歌山以外の食べ物・飲み物も豊富である。この日皆が注文した日本酒も、

・楯野川(たてのがわ) 純米大吟醸(山形)
・作(ざく) 穂乃智(ほのとも)(三重)
・紀土(きっど) 特別純米(和歌山)
・伯楽星(はくらくせい) 純米吟醸(宮城)
・紀美野(きみの) 純米(和歌山) 
・酔鯨(すいげい) 純米吟醸(高知)
・酒屋八兵衛(さかやはちべえ) 純米(三重)
・銀盤(ぎんばん) 純米大吟醸(富山)
・浦霞(うらかすみ) 本醸造 (宮城)

と多彩。これをいちいち一口ずつ回し飲みして味比べを楽しんだ。(下戸のケヅカくんにも味見してもらえばよかった。)

石巻では川沿いに「元気市場」ができたこと、以前に東京駅キリンシティで集まった人数が最多であったこと、今回急遽この会が決まったことでサプライズ参加はなかったこと(「そんなに急にいげねべや」とガンジは言われたそう。ガンジお疲れ。)。

途中、オトミさんと携帯がつながり、みんなでかわるがわるおしゃべり。私は震災時に「仙台の美味しい牛タン屋を案内する」と言われていたのを思い出し、来年の川開き帰省時に行きましょう、連絡しましょう、という話に。

飲んで食べて話して2時間ほどがあっという間に経ち、一旦お開き。店の前で記念撮影。

ガンジは一足先に帰路につき、残り7人で第2弾。

オッカの誘導でキリンシティに突入しかけるが、席がないため磯丸水産へ。卓上炭火で練り物やら秋刀魚やらを焼きつ、つつきつ、私は桃川のにごりを飲み、それでもこのあたりから何を話したのか記憶が曖昧で、結局11時近くまで飲んだのか、再会を期し、ナイスミドル達の宴は幕を閉じたのである。

楽しい会をありがとう!!

 

付記1

いつも会の準備に奔走してくれるオカ君とガンジには感謝である。

私の2~7月のスケジュールがタイトなのに配慮し、次回は1月にセッティングを試みるそうである。私に配慮していただくのはありがたいが、かなり恐縮である(汗。あまり気にせずに進めていただきたいです。


付記2

記事中お酒の話題が多くてこれも恐縮です。これ以外にも話題になったことがあれば、コメントなどで補足していただければ幸いです。


付記3

日本酒について。

・紀美野というお酒は、紀土を造っている平和酒造の別ブランド。

・精米歩合1%のお酒については下記を参照のこと。

 ・楯の川酒造HP〈「楯野川 純米大吟醸 光明(こうみょう)」数量限定発売〉

 ・楯の川酒造HP〈山形新聞 2017年9月22日付朝刊 に「楯野川 純米大吟醸 光明」の記事が掲載されました〉

 ・SAKETIMES  精米歩合1%!? 山形・楯の川酒造が究極の高精白に挑んだ純米大吟醸酒「光明」を10月1日に発売

 このお酒、蔵の技術追求のための実験的なお酒であろう。たしかに値は張るが一度試してみたいものだ。


付記4

写真で私が集合写真の欠席者のようになっていますが、ちゃんと参加しております。


付記5

前記事であげた ON THE STREET CORNER 1 の1曲があったので載せてみた。

Tats Yamashita-Remember Me Baby-1986


20171129 生田の黄葉

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お昼に買物‎に出かけたら思いがけなく黄葉がきれいだったので、いったん自宅にカメラをとりに戻り撮ってきた。

石垣の隙間から生えていた可愛い花? 名前は何と言うのか。

 

紅葉というより黄葉。
どちらも「もみじ」と読む。
赤い葉もあるし、語義的に「紅葉」でかまわないのだが、この日見たのは黄葉がふさわしい。
そんな小春日和の昼下がりであった。

 

20171129 生田の黄葉

 

付記1 秋らしい曲かな。

Ed Sheeran - Perfect (Official Music Video)

和訳→およげ!対訳くん

付記2
 ログイン画面が不安定でフォトアルバムの表示ができていません。後日修正予定。

20171208 今年のいただき物 その1- お酒 -

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師走に入り、今年一年のいろいろなことを整理しなければならない、そんな思いに駆られて、今年のいただき物を挙げてみた。いずれも未レビューのものである。

今日は日本酒。

私は日本酒好きである。いただき物にあれこれ言うのはマナー違反との考えもあるが、ここは敢えてレビューしたい。ここは私の欲求の赴くままである。

◆  ◆  ◆  ◆

まず「蔵王」(特別純米酒 冷やおろし)。お贈りくださった方の縁者のゆかりの地、白石の酒。

上立ち香は爽やかな吟醸香、アルコール感。
口に含むと米の甘味と爽やかな酸味が広がる。適度なコクと旨味があり、最後に辛味で切れる。透明感があり、ややクラシカルなタイプの吟醸酒の味わい。ミディアム・ボディの淡麗辛口。数日後にいただくと戻り香にマスカット香が出て、この時の冷やが特に旨かった。因みに燗をしても旨かった。

製造データは以下の通り。

…原料米:国産米 精米歩合:55% アルコール分:15-16度 日本酒度:+3 酸度:1.4 製造年月:2017.09. 製造:蔵王酒造株式会社(宮城県白石市) 価格:1512円(720ml,税込)

上記データは蔵元HPも参照した。購入もこちらからできます。(当商品は当記事掲載時には既に売り切れております。)
蔵王酒造HP

※ 冷やおろし…日本酒は醸造されたものを加熱殺菌し、数か月保存・熟成させてから瓶詰めして発売するが、その際に再度の加熱殺菌を行わないで瓶詰めして発売するものを、温度を上げずに「冷や」のままで「卸す」の意で「冷やおろし」と呼ぶ。一度加熱殺菌しているので「生酒」ではないが、2度加熱殺菌するよりもフレッシュさがある。毎年秋口以降に店頭に並ぶ。

※ 「特別純米酒」とは純米酒の中でも、精米歩合が60%以下、また原料・製法に特別と認められる点がある場合に使用することが認められる名称。酒税法によって定められている。この酒の場合、精米歩合55%という点がそれにあたるとみられる。日本酒は、純米か否か、さらに精米歩合によって、60%以下なら吟醸、50%以下なら大吟醸を名乗ることができる。これらの純米とか吟醸とかいう名称を付された場合、それを「特定名称酒」と呼ぶ。発売する側で敢えて名乗らない場合もある。これは蔵が自らのポリシーや販売戦略に基づき独自な判断で行っている。たとえばこの「蔵王」の場合、精米歩合からいえば「純米吟醸」としてよいところだが、あえて「特別純米」としているのは、「冷やおろし」である点、通年商品ではない、他の商品との整合化を図る意味合いがあると考えられる。特定名称酒は以下の8つがある。

・純米大吟醸酒
・大吟醸酒
・純米吟醸酒
・吟醸酒
・特別純米酒
・純米酒
・特別本醸造酒
・本醸造酒

詳しくはこちらへ→ 特定名称酒

◆  ◆  ◆  ◆

次は「ささのくら 特別純米」(宮城県大崎市)

上立ち香は軽いアルコール香。口に含むとほんのりとした米の甘みとうまみ。すんなりと口の中に広がり、すっきりと切れる。後味に軽い辛味と苦味。
ライト・ボディの淡麗・旨口。すっきりした軽い飲み口で、やさしい米の甘味や旨味が感じられる。お燗をしても旨い。ふだん飲みの晩酌などに適している。食中酒としてもいい。

製造データは以下の通り。

…原料米:ササニシキ 精米:55% アルコール分:15度 製造年月17.04. 製造者:株式会社一ノ蔵 (宮城県大崎市)

ラベルにある「原料米『ササニシキ』の優しい味わいを引き出し、軽快できれいな飲み口が特徴の特別純米酒です。」という紹介文通りの味である。

なお、このお酒の製造者は一ノ蔵(宮城県大崎市)だが、「古今東北」なるブランド商品として発売されている。東日本大震災後に「震災復興と東北地方の経済活性化」を目的に設立された「株式会社東北協同事業開発」が、一ノ蔵に製造を委託し販売している。会社設立にはコープ東北、宮城生協、(株)日専連ライフサービスが関わっており、購入は生協や楽天などで可能。
現在はこのお酒の「しぼりたて生原酒」バージョンが発売されている。私がいただいたのは9月だったので、通常の火入れ酒だった。この「しぼりたて生原酒」もいつか飲んでみたい。

「古今東北」についてはHPを参照のこと。→古今東北HP

購入できる楽天サイトはこちら→楽天

◆  ◆  ◆  ◆

最後に「特別純米酒 笹ノ陽(ささのはる)」(宮城県大崎市)。

上立ち香は甘い米の香りがほんのり。口に含むとやわらかい米の甘味と旨味。そのあとにやや強い辛味と苦味。辛味と苦味が後味として口に残る。冷やして、あるいは常温で飲むと、この辛苦味がオフ・フレ-バーのように感じられる。しかしこのお酒はお燗をした時が真骨頂。非常にテリが出て、米の旨味が煌めくような味わいになる。

ミディアム・ボディの芳醇・辛旨口。日常の晩酌酒として、食中酒として、人肌燗以上、できれば熱燗でいただきたい。

製造データは以下の通り

…原料米:ササニシキ 精米:55% アルコール分:15度 製造年月:16.01.  製造者:株式会社一ノ蔵

こちらのお酒も製造は一ノ蔵。企業組合労協センター東北事業部が製造を委託・販売。「銀座ミツバチプロジェクト」推奨、「地域創造基金さなぶり」の名前も見られる。ラベルには次のような説明がある。

*  *  *  *

宮城県大崎市田尻は、大崎平野という広大な地形と水利に恵まれ、自然環境を活かした稲作が盛んに行われています。この豊饒な大地で、特農家として知られる佐々木陽悦氏が丹精込め、農薬・化学肥料を使用せず栽培した「ササニシキ」を原料に、地元の酒蔵「一ノ蔵」が特別純米酒として醸しました。ワーカーズコープ×銀座ミツバチプロジェクト×一ノ蔵の連携により、震災復興の一助とともに、新たな都市農村交流の願いを込めて生まれたお酒です。

*  *  *  *

一ノ蔵の造りは、基本的に味も香りも控えめで、まろやかな米の旨味と甘味、口当たりのなめらかさ・きれいさを身上としている。このお酒と前の「笹ノ陽」はいずれもその線上にある味わい。ただし、一ノ蔵には、「ひめぜん」という酸味の効いた低アルコール商品があり、これも美味しい。この商品の前身となる「あ、不思議な酒」を私は20年以上前に当時渋谷にあった「祭ばやし」という日本酒居酒屋で飲み、たいへん印象に残っている。また早世した鰐陵柔道部の一年先輩である大井さんにも同じ店で飲ませ、「いいじゃない、ポイント高いね」と言って頂いた思い出もある。一ノ蔵は「無鑑査」とともにこの「ひめぜん」で日本酒の歴史にその名を刻んだといえる。

購入の問い合わせはこちらを参照のこと→特別純米酒「笹ノ陽

一ノ蔵のお酒は都内では三好屋さん(豊島区・西武池袋線東長崎駅)などで飲むことができる。

※ このお酒については、飲んでみて、私の手元に届くまでの保存状況がよくなかったのではないかと思われるところがあった。(私の保存の仕方の問題かもしれない。)製造年月は2016年1月製造=瓶詰であるがこれ(製造されてから長い年月が経っていること)自体は問題ではない。日本酒は適切な環境で保存すれば、熟成が進み、深みや落ち着きが出て美味しくなる(劣悪な環境で保存すると味が劣化する)。最近はワイン同様日本酒にもビンテージ意識の高まりがみられるし、新酒のフレッシュ感より1年以上寝かせた(熟成させた)味を好む向きも増えている。

◆  ◆  ◆  ◆

以上三品、宮城の海の幸、山の幸といただくと口福なることこの上ないお酒であった。

美味しい品々をありがとう!!

 

 

 20171208 今年のいただき物 その1- お酒 -

 


付記1 この時肴にした宮城の名産・珍味。(クリックして拡大)

   

左から白謙の蒲鉾(石巻市)、つるし燻しベーコン(栗原市)、すずほのか納豆(角田市)、炙りほや(石巻市)。上のフォトアルバムに所収。

 

 

付記2 宮城良いとこ一度はおいで動画。サングラスの男は?!

【みやぎ湯渡軍団】宮城県冬の観光PR動画

 

上記関連動画。宮城県旅行10万円分があたる情報あり。

宮城県観光PR動画に石原プロ協力 舘ひろしさん被災地支援のエピソード語る

20171225 吾輩ハ羊羹好キデアル ― 今年のいただき物 その2 お菓子編 ―

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ちなみに吾輩は羊羹好きではない。しかし、羊羹が嫌いではない。酒好きだが甘いものも好きである。特にチョコレート。しかし、バレンタイン・デーに義理チョコ以外もらったことがない。(そんなことはどうでもいい。)

ということで、今年10月ぐらいにいただいた羊羹である。

東北大学附属図書館には「漱石文庫」なるものがある。これは、漱石の没後、愛弟子の小宮豊隆が館長をしていたことから、漱石の蔵書を移し、その後諸資料を加えて現在に至ったものである。
当羊羹は、漱石没後100年(平成28年)と生誕150年(平成29年)を記念して、当館と白松がモナカ本舗(仙台)とが共同企画、販売したもの。

今日、ようやく食べてみた。以下はそのレビューである。

まずピーナッツ羊羹から。
はじめピーナッツジャムのような味がするが、次第に炒り豆のような香ばしさが出てきて、なかなか面白い。漱石らしい一癖ある味わい。

次に紅茶羊羹。
しっとりした舌触り。あまり味を感じないが底の方から湧き出てくるような紅茶の風味。奥行き、深みのある漱石文学の味わい。

どちらも上品ながら一癖ある味わい。漱石らしいかな。

なぜピーナッツなのか。なぜ紅茶なのか。包装紙に書いてある。

漱石は持病の胃潰瘍のため禁じられていたにもかかわらず、「南京豆の油揚げ」(ピーナッツ)が好物で、こっそり食べていたという。
紅茶は、彼の作品中にもたびたび登場しており、英国嫌いだが紅茶は好きだったのだろうとのこと。

*   *   *

羊羹とは「羊」(ひつじ)の「羹」(あつもの…肉や野菜を煮た熱い汁物)、と書く。wikiによれば、元々中国で作られた羊の肉を煮込んだスープが、鎌倉・室町時代に禅僧によって日本に伝わった際、肉食を禁じられていたため、羊の代わりに小豆を使って作られ、これが現在の日本の羊羹の原型になったという。

それにしても羊羹など久々に食べた。濃厚な味を予想していたが、上品な甘さで、くどくなく食べやすい。緑茶とともにいただいたが、「ほっ」と心が落ち着く。漱石のペーソス、羊羹の歴史、東北大学と漱石の関係を振り返る。そんなひと時を味わわせていただきました。

ありがとうございます。

 

 

20171225 吾輩ハ羊羹好キデアル 今年のいただき物 お菓子

 

 

付記1

漱石が羊羹好きであったかどうかについては定かではない。

 

付記2

現在購入できるかどうかは不明。(たしか限定数販売。)白松がモナカ本舗のHPには特設サイトがあり、その中の河北新報の今年11月の記事の引用中に同商品の広告があるので、もしかしたらまだ在庫があるかもしれません。
白松がモナカ本舗HP
河北新報記事(引用)

 

付記3

東北大学附属図書館HPにおける紹介
東北大図書館と白松がモナカ本舗が「漱石文庫」オリジナル羊羹を共同企画

 

付記4

wikiによれば、羊羹は和菓子のなかで「棹物」(さおもの)に数えられ、数え方も「一棹」(ひとさお)、「二棹」(ふたさお)と数えるという。ちなみに箪笥(たんす)も「~棹」(さお)と数えるが、これは江戸末期の箪笥が長持の金具に棹を通して担いだものであることからそう呼ばれたもののようである。

 

付記5

これと一緒に「あきう羊羹」もいただいた。

「大納言」「塩竈もしお」「黒胡麻」の三種類。すっきりした味わい。水羊羹に近いなめらかさ。澄んだ味。これも美味しかったですね。手軽に食べられる一口サイズであるのも良かった。脳が疲れた時のエネルギー補給にも使えるのではないでしょうか。(販売:井ヶ田製茶株式会社、宮城県仙台市青葉区)

 


付記7

さらに一緒にいただいのが「仙台ずんだせんべい牛たん入り」。「ずんだ」と「牛たん」の入ったせんべい? 食べてみた。言われればそんな気もする(苦笑。味は無難に食べられる味。山葵が効いているのか、甘さや塩辛さ控えめ。お茶請けにいいですね。(青葉亭、仙台)


付記8

昨日「電車の中でたまたま聴きました」、とツイッターでつぶやきました。この歌は甘くはない。
満島ひかり 『群青』

20171230 「石巻日日こども商店」による「木の屋の缶詰」 ―今年のいただき物 その3 缶詰―

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はじめてこの缶詰を贈られ、そのパッケージを見た時、驚きだった。デザインがあまりに新鮮だった。まるで海風が吹き抜けるような爽やかさ。缶詰の既成概念を破壊していた。

見れば、中身は「木の屋石巻水産」。刺身に使えるような新鮮な魚を新鮮なまま缶詰しているので、味の明確さ、鮮やかさがちがう。特に金華さばを使ったさば味噌缶は絶品。食事にも、お酒のお供にも。個人的には温かいご飯といっしょに食べると最高でした。

この缶詰のデザインを担当したのが、「石巻日日こども商店」。以前紹介した「石巻日日こども新聞」の「こども記者たちが地域とコラボレートして生まれたアイテムを販売する」(ホームページより)商店です。(「石巻日日こども新聞」紹介記事→「20170925 石巻日日こども新聞と坂本くん」)

今回の缶詰は、「石巻日日こども商店」がデザインを、「木の屋石巻水産」が製造を担当、「風の子応援プロジェクト」が受注、在庫管理、販売をサポートするという三者のコラボレーション商品。

商品についての説明は、同商店のホームページのほか、石巻日日こども新聞にもくわしい。
石巻日日こども商店HP
石巻日日こども新聞HP

また、購入はネットショップで可能なほか、実店舗でも直接購入できる。場所は、石巻の橋通りにある「石巻ニューゼ」内。

子どもたちの息吹と共に石巻の新鮮な海の幸を堪能できました。ありがとう。

 

20171230 「石巻日日こども商店」による「木の屋の缶詰」 ―今年のいただき物 その3 缶詰―

 

 

付記1
女川町をホームタウンとする社会人サッカークラブ「コバルトーレ女川」が、11月の「全国地域サッカーチャンピオンズリーグ2017」で優勝。12月6日にJFLへの入会が承認された。JFLは日本のアマチュア最高峰リーグ(16クラブ参加)。これは素晴らしいことですね。おめでとう、コバルトーレ女川!!

コバルトーレ女川が初V、大震災乗り越えJFL昇格(日刊スポーツ)
コバルトーレ女川 JFL入会が正式決定(石巻日日新聞)

付記2
軽妙な曲です。
Kygo, Selena Gomez - It Ain't Me

 

 

20171231 2017年の大晦日

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読書をして、買物をして、小掃除をしたら、今年もあと1時間を切ってしまいました。

今年は出会いの年でした。
来年はどんな年になるのか。
いずれにしても得た出会いは大切に。
皆さんは?

良いお年を。

 

付記1
今年のお気に入り。


付記2
2016年の日本酒、映画のまとめレビューは年明けになります。

20180103 正月の生田

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年賀状を買いに外出したら、午後の日差しが眩しくて、日暮れ前のその景色がいとおしくて、自宅からカメラを持ち出し撮影してきた。

この日の生田は風が強く、自転車で走り回ると、さながら風の子の気分。
空気が冷たく澄んでいるので、富士も顔をのぞかせていました。

ズームで新宿の高層ビル街を望む。

正月3日の午後4時の生田の風景でした。

 

 

 20180103 正月の生田

 

 

付記1 2017年の日本酒レビュー

 2017年に飲んだお酒について、総合ベスト2とタイプ別ベストを出してみた。丸付き数字がついているものはリピート希望のお気に入り。

●ベスト2…タイプを問わず次の二つが最も美味しかった。

 ・百春 特別純米#5 直汲みおりがらみ 28BY(岐阜)…とろけるような甘やかさ
 ・秀鳳 純米大吟醸 出羽燦々33 生原酒(山形)…口の中で変幻する味わい

●超濃醇タイプ(濃厚な米の旨味と甘味と酸味)

 ①菊鷹 -雌伏-山廃純米無濾過生酒(愛知)
 ②Ikioimasamune Yellow carp 秋あがり 純米無濾過火入(長野)
 ③太陽 純米吟醸 無濾過生原酒 酒槽しぼり赤石たれくち28BY(兵庫)

 大七 純米生酛(福島)
 長珍 特別純米酒(愛知)
 太陽 純米吟醸 神稲(くましね)無濾過生原酒 野条穂 25BY
 居谷里 山廃純米原酒70 27BY(長野)
 Debut 純米無濾過生原酒(福岡)
 大倉 山廃特別純米 備前朝日 無濾過生原酒 26BY(奈良)

●とろけるような甘やかさ

 ①豊賀 純米吟醸 中取り無濾過生原酒 天女のしずく 28BY(長野)
 ②長陽福娘 山田錦無濾過生原酒 純米吟醸 山口9E(山口)
 ③残草蓬莱 純米吟醸 Queeen 槽場直詰生原酒 by28(神奈川)

 ほしいずみ 純米無濾過生原酒 滓がらみ(愛知)
 黒松仙醸 純米大吟醸 Prototype 28By (長野)
 黒松仙醸 こんな夜に… 雷鳥 純米奔酒(おりがらみ生) (長野)
 百春 美濃錦 純米直汲み 無濾過生原酒 16号 おりがらみ 28BY(岐阜)
 竹泉 雄町 純米吟醸 生原酒 槽口直詰 27BY(兵庫)
 あべ 直汲み純米吟醸無濾過生原酒(新潟)

●ふくよかで甘味・酸味・旨味ともに豊かなタイプ
 ①楯野川 純米吟醸 主流(山形)
 ②あたごのまつ 純米吟醸ささらおりがらみ生酒 29BY(宮城)

●濃醇で艶めかしい酸味を感じるタイプ
 ①真名鶴 純米吟醸 奏雨-sow- (福井)
 ②サケ エロティック 生酛トロワ(長野)

●現代の新定番辛口酒すなわち旨味もあるタイプ
 ①天吹 別純米酒 山田錦 超辛口(佐賀)
 ②旭興 特別純米 辛口 (栃木)
 ③石鎚 純米 緑ラベル(愛媛)
 ④万齢 特別純米超辛口 鐘馗(佐賀)
 ⑤千代むすび こなき純米 超辛口(鳥取)

●キュートな甘さと酸味、米の旨味が楽しめるタイプ
 ①三千櫻 純米 五百万石 直汲み生原酒 28BY(岐阜)
 ②津島屋 外伝 純米 無濾過生原酒 父なるライン パールヴァイン 2017 Summer
 ③津島屋 純米吟醸 広島産八反錦 無濾過生原酒(岐阜)

 津島屋 純米吟醸 信州産美山錦 無濾過生原酒(岐阜)
 津島屋 外伝 父なる川 ワイン酵母 おりがらみ(岐阜)

●米の旨味を前面に出した個性派タイプ
 ①本金 純米吟醸 美山錦 火入れ 28BY(長野)
 ②風が吹く <青> 山廃仕込純米生酒 中取りH27BY(福島)
 ③酉与右衛門 直汲み純米無濾過生原酒 亀の尾(岩手)
 ④十六代九郎右衛門 生酛 特別純米 金紋錦 無濾過生原酒 28BY(長野)
 ⑤十六代九郎右衛門 山廃 特別純米 金紋錦 火入れ原酒 27BY(長野)

 今錦 おたまじゃくし(長野)
 吟田川(ちびたがわ) 純米吟醸(新潟)
 鶴齢 純米 山田錦65% 無濾過原酒 28BY(新潟)

●微発泡感がクセになるお酒
 ①謙信 純米吟醸生酒 越淡麗(新潟)
 ②房島屋 純米吟醸 山田錦 “兎心BLACK” 28BY (岐阜)

●シャープな酸味がサプライズの辛口
 ①栗駒山 特別純米(宮城)
 ②蔵王 特別純米酒 冷やおろし(宮城)

●華やかな香り・キュートな酸味を楽しめるタイプ
 ①流輝 純米吟醸 無濾過生原酒 山田錦60(群馬)
 ②華一風 低圧しぼり 特別純米生酒(青森)
 ③篠峯 ろくまる 八反 純米吟醸 無濾過生酒(奈良)

 陸奥八仙 赤ラベル 特別純米無濾過生原酒(青森)
 町田酒造 純米吟醸 雄町 直汲み 山田錦 火入れ(埼玉)
 阿櫻 特別純米無ろ過生原酒 中取り限定品 秋田酒こまち(秋田)

●華やかさはないがキュートな酸味が楽しめるタイプ
 ①一ノ蔵 純米酒 ワタシノオト(宮城)
 ②舞美人 山廃純米 無濾過生原酒 sanQ(福井)

●甘味・旨味・酸味のバランスよいタイプ
 ①貴 純米吟醸 山田錦50 無濾過生原酒(山口)

●太い米の旨味と酸味、複雑味を味わえるタイプ
 ①奥能登の白菊 純米吟醸 無濾過生原酒そのまんま(石川)
 ②津島屋 窮めの山田錦 純米大吟醸 兵庫県産特等山田錦 無濾過生原酒(岐阜) 

 櫛羅 純米吟醸 中取り生酒 ~kodamaTuning~ 27BY(奈良)
 櫛羅 純米 山田錦 中取り 無濾過生原酒 28BY(奈良)
 松の司 純米吟醸(滋賀)
 松の司 純米吟醸 あらばしり(滋賀)
 蒼田 特別純米酒 山廃仕込(福岡)

●繊細できれいな味わいのお酒
 ①雪鶴 純米吟醸生原酒 袋しぼり 29BY(新潟)
 ②和田龍登水 美山錦・生酒(長野)
 ③石鎚 純米大吟醸 槽搾り(愛媛)
 ⑤雪の茅舎 秘伝山廃 純米吟醸(秋田)
 ⑥ゆきの美人 純米吟醸 しぼりたて生(秋田)


 根知男山 純米吟醸(長野)
 二兎 純米吟醸 山田錦55(愛知)
 白露垂珠 純米吟醸 美山錦55(山形)

●軽快な生酛
 黒澤 生もと純米 直汲み生原酒(長野)
 仙禽 ナチュール アン(栃木)

●酸味と苦味の強い辛口タイプ
 此君 純米吟醸赤ラベル 無濾過生原酒 28BY(鳥取)

●透明感と華やかな香り、きれいな酸味のあるタイプ
 ①花陽浴 純米吟醸山田錦 瓶囲い無濾過生原酒(埼玉) 

 村祐 常盤 茜(新潟)
 山間 仕込み5号 特別純米 中取り かめ口 直詰め 無濾過生原酒(新潟)

●カシスの風味がするタイプ
 風の森 純米吟醸 しぼり華 愛山 28BY(奈良)
 風の森 山田錦 純米吟醸笊籬採り(奈良)
 風の森 山田錦 純米大吟醸 しぼり華 無濾過無加水生酒 2016BY(奈良)
 風の森 愛山 純米しぼり華 無濾過無加水生酒 奈良

●単体で飲むとそれほどでもないが料理と合わせると楽しいクセのあるお米の味を楽しめるタイプ
 出雲富士 純米吟醸 改良雄町 無濾過 生原酒(島根)

●夏酒
 ①乾坤一 純米吟醸 鈴風(宮城)→★殿堂入り
 ②白鴻 特別純米60緑ラベル 夏の純米生酒(広島)

 三千櫻 純米 美郷錦 低アル火入れ原酒 夏酒ver. 28BY(岐阜)
 富久長 海風土(シーフード) ブルー(広島)
 石鎚 夏吟 吟醸酒 (愛媛)
 石鎚 特別純米 夏純米(愛媛)
 天吹(あまぶき) 純米酒 超辛口 うるとらDRY(佐賀)
 乾坤一 特別純米Heaven&Earth(宮城)

※ 夏酒は当たり外れが多い。乾坤一の鈴風は昨年同様の美味しさ。今年初めて飲んだ中では白鴻が最もよかった。富久長 海風土(シーフード)ブルーは初日美味しかったが崩れが早かった。

※ 同じ蔵、同じブランドでも、米の種類や精米歩合、製法のちがいによって、味がかなり異なります。

〔未分類〕
一ノ蔵 ひめ膳(宮城)
花陽浴 純米大吟醸 さけ武蔵(埼玉)
村祐 本生(新潟)
村祐 特別純米 亀口取り 純米無濾過本生原酒(新潟)
十四代 本丸 新酒本生酒(山形)
結 番外編 おりがらみ生原酒 赤磐雄町(茨城)
東鶴 純米吟醸 さがの華 無濾過生(佐賀)
町田酒造 純米吟醸 雄町 直汲み 山田錦 火入れ(埼玉)
旭興 純米吟醸 生原酒 無加圧斗瓶取
白老 純米吟醸 千本錦 うすにごり生原酒 28BY(愛知)
仙介 特別純米(しぼりたて)無濾過生原酒 28BY(兵庫)
篠峯 純米 山田錦「遊々」無濾過生 7号 27BY(奈良)
萩の鶴 別撰 純米吟醸 生原酒(宮城)
仙介 純米大吟醸 無濾過生原酒(兵庫)
舞美人 2016年醸造(H27BY)山廃純米吟醸 無濾過生原酒(福井)
月不見の池 High-standard 藤ーlabel Recipe 2
山本 純米吟醸 潤黒 Pure Black(秋田)
町田酒造55 純米吟醸 雄町 28BY(群馬)
五橋 five ブルー 純米吟醸生(山口)
笑四季 特別純米 黒ラベル Sensation 3 (滋賀)
米鶴 米の力 純米亀の尾(山形)
龍力 特別純米 熟成雄町 1999年醸造 貯蔵ランク142号(兵庫)
謙信 純米吟醸 愛山 生酒(新潟)
津島屋 純米大吟醸 播州産山田錦無濾過生原酒(岐阜)
媛一会 山廃純米無濾過生原酒(愛媛)
楯野川 純米大吟醸 清流(山形)
楯野川 純米大吟醸 初槽(山形)
雪の茅舎 山廃純米(秋田)
豊醇無盡 たかちよ 扁平精米おりがらみ壱火入(新潟)
儀助 純米吟醸 無濾過生原酒 山田錦(奈良)
夢幻蔵元 純米吟醸 天上夢幻(宮城)
いずみ橋 夏ヤゴ にごり酒(純米) (神奈川)
墨廼江 特別純米(宮城)
一ノ蔵 すず音(宮城)
ささのくら 特別純米(宮城)
笹ノ陽(ささのはる)特別純米酒(宮城)
宮寒梅 純米大吟醸ササニシキ33(宮城)
戦勝政宗 特別純米(宮城)
花垣 米の雫 純米無濾過生原酒 亀の尾(福井)
鷹長 純米 菩提酛 生酒(奈良)
みむろ杉 純米吟醸(奈良)

 

付記2
今年最初につぶやいた曲。
Alan Walker - The Spectre

20180120 神楽坂「魚がしどまん中」で石中同窓生と飲む

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(プライバシーに配慮し小さめサイズで掲載しています。)

いきなり古い写真で恐縮です。ご覧のとおりの卒業アルバム。石巻中学校三年七組のものである。

今回の石中同窓会は、神楽坂(新宿区)の「魚がしどまん中」なるお店で1月20日午後5時30分より敢行された。参加者は11名。

写真は、オカ君が帰省の際にご実家で発見されたもの。複数コピーして参加者の皆さんに回覧できるようにしてくれた。

会の発祥に因み、あべさとこ先生担任の学級を巻頭に挙げてみた。

スタート時に各自簡単な近況報告。ユノメくんが石巻幼稚園のキク組との報告を聞き、私は自身が同幼稚園モモ組であったことを思い出し、転園してきたA原ミサオさんを見て可愛いと思い、わざと椅子を倒してひっくり返り気を引いたことをカミング・アウト。そういえばフルサワくんと毎日抗争を繰り広げていたっけ(?)。

女性陣はA馬さんやE藤さんとアツコさん。ドイベンとはお仕事の話、お子さんの話、アルバムを見ながらの思い出話に話を咲かせた。ちょっと体の体積が多くなったように見えるアキオくんはライザップ&リバウンド体験を報告。

皆さん楽しい思い出話もさることながら、現在の家庭の話題、お仕事の話題もありで、いろいろありますですね。お子さんのことや親御さんのこと、一筋縄ではいかない話題もありました。そういう話題を共有することも、同窓会の意義としてあってよいと思いました。

ガンジやアツコさん、ミキヤくんとはもう少しお話したかった。これは次回の楽しみに。特にミキヤくんは久しぶりで、相変わらず快活な話しぶりが心地よかった。

オカくんの持ってきたアルバム・コピーの中には石巻小学校の卒業アルバムも含まれていた。また中学のアルバムには部活ごと、委員会ごとの写真もあった。忘れていた顔、忘れていた名前が頭の片隅から何度も蘇った。みんな何をしているのだろう。またいつか会えるといいと思った。

新鮮な魚介が売りのお店の飲み放題タイムを終えると、お店の人がお父様の故郷か何かで石巻と縁のある人であることが分かり、奇遇を皆で驚く。写真中で店員さんとお話しているのはその場面である。

会は1次会終了後、カラオケ屋さんへ。われわれの中学卒業時の1975年当時のヒット曲を某ユノメくんが予約しまくり、それをみんなでリレーして歌う。私はなぜか炭坑節とジュリーを歌った。ガンジがオトミさんと携帯で連絡を取り、みんなと恒例のご挨拶。

実はこの日、直前に2名ほどインフルエンザで欠席となりました。皆様くれぐれもご自愛ください。(本日1月22日は雪も積もりました。足元にもご注意を。)

快い酔いとともに1月の夜は賑やかに更けていったのである。

 

 20180122 神楽坂で石中同窓生と飲む

 

 

付記1 いつも会の企画・盛り上げに尽力いただいているオッカ、アッコさん、ガンジに感謝である。 

付記2 2017年に見た映画ベスト4

1「リリィシュシュのすべて」(2001 日)…十代の生、性。脆さと強さ。永久保存。
2017年に見た映画の中では圧倒的に良かった。鮮烈で力強く残酷で醜悪。陰惨な部分があるので、「ソドムの市」を見られるような映画好き以外には勧められない。

「リリィシュシュのすべて」の画像検索結果

2「草原の輝き」(1961 米)
…正しいとはある価値観に従うことだが価値観は一つではない。永久保存。
若い男女の性欲の問題を正面から取り上げている。エリア・カザンの名作。ナタリー・ウッドもウォーレン・ビューティーも素晴らしい。

「草原の輝き」(1961」の画像検索結果

3「ホテルニューハンプシャー」(1984 米)
… フロイトからの解放。性の価値観が変わりゆく時代のアメリカへのアンセム。永久保存。「草原の輝き」と対をなす。

「ホテルニューハンプシャー」(1984」の画像検索結果

4「日の名残り」(1993 英)
…後悔のない人生はない。後悔は人生の苦味。英国の風景美。永久保存。
カズオ・イシグロ原作の映画。ノーベル賞受賞前に見て気に入っていた。実は年明けに「私を離さないで」も見たが、これも素晴らしく、私的に永久保存。

「日の名残り」(1993」の画像検索結果

<その他(ほぼ鑑賞順)>

・「7月4日に生まれて」(1989 米)
…ベトナム帰還兵(vietnam veteran)の本当の帰還(going back home)。価値観の喪失と再構築。オリバー・ストーンとトム・クルーズのベスト。

・「の・ようなもの」(1981 日)
…ひとつひとつのガラクタエピソードがラストで宝石に変わる。日本青春グラフィティ。永久保存。

・「ランブルフィッシュ」(1983 米)
…ランブル・フィッシュ(水槽の中で殺し合う魚)にはなるな。「カンバセーション」と同様「ゴッドファーザー」「黙示録」後に撮られた異形のコッポラ。モ永久保存。

「ランブルフィッシュ」(1983」の画像検索結果

・「バーディ」 (1984 米)

…こういう出会いがあるから映画はやめられない。ラスト? 人間の生命力への讃歌。永久保存。

・「あの子を探して」(1999 中)
…貫く気持ちの強さ。人が人を大切にする理由は理屈では説明できない。永久保存。

・「インドシナ」 (1992 仏)
…すべてを失ってもただ一言で人は救われる。永久保存。

・「スノー・エンジェル」 (2007 米)
…救われぬ人により救われる人が在る。永久保存。

・「奇跡の教室 受け継ぐ者たちへ」(2014 仏)
…歴史の真実と触れるとは想像し感じることだ。原題は「Les heritiers 相続人」。

・「奇跡のシンフォニー」(2007 米)
…音楽のための映画。ストリート・教会での十代少年少女のパフォーマンスがいい。

・「甘い生活」(1960 伊)
…快楽を求める気持ちに素直である生が置き忘れた何か。きれいなお姐さんと思ったら「男と女」のアヌーク・エーメだった。

「甘い生活」(1960」の画像検索結果 「甘い生活」(1960」の画像検索結果

・「君の名は」(2016 日)

…出会えないものとの出会い。決して得られないものを得ようとする努力。田園風景の精彩感と東京の映像の現実感がドラマを生気ある、予感に満ちたものにした。

「君の名は」(2016」の画像検索結果

・「アルバート氏の人生」(2011 アイルランド) 

…女性であることを隠して男性として生きる人生における脅えと希望。

・「カンパイ 世界が恋する日本酒」(2016 日)
…京都の玉川の杜氏であるハーパー氏らを描いた日本酒国際化映像ルポルタージュ。

・「ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ」(1999 独 米 仏 玖瑪)
…キューバ音楽の快楽。

・「リンカーン弁護士」(2011 米)
…無実を見抜けぬことを最も怖れる弁護士。

・「私は二歳」(1952 日)
…小津の「おはよう」以来の傑作邦画。こんなに遊んでいいんですか。

・「ミニヴァー夫人」(1942 米)
…戦時下でも明るさとユーモアを失わない強さ。

・「すてきな片想い」(1984 米)
…生涯ワースト1候補。

・「血槍富士 1955 日
…ベースは人情もの。封建制への皮肉。殺人のおぞましさ。羅生門や七人の侍の影響。

・「雪の轍」(2014 トルコ)
…正しさは時として傲慢となる。

・「マラソンマン」(1976 米)
…不条理感がいい。

・「ボーイソプラノ」(2014 米)
…東京サントリーホールがかれらの憧れ。

・「冬のライオン」(1986 英) 
…微妙なスケール感。

・「黒い罠」(1956 米)
…善の公正さ、悪の公正さ。

・「復讐するは我にあり」(1979 日)
…罪は贖えるのか。前半が陰惨。

・「最強のふたり」(2011 仏)
…境遇の異なる二人。フランスの移民社会が垣間見える。

・「サウルの息子」(2015 洪)
…ガス室の悲鳴。数万人の命より一人の死にこだわること。

・「ブラックスワン」(2010 米)
…バレエ舐めすぎ。

・「招かれざる客」(1967年 米) 
…人種差別的白人リベラリストの誠実。

・「海よりもまだ深く」(2016 日)
…まだ、もう少し、そう思っているうちに人は歳をとる。

・「デイジー」(2006 韓)
…はじめの30分はプラトニック・ロマンスとしていい雰囲気だった。

・「レスラー(2008 米)

…命より生き方が大事。

・「少女が大人に変わる夏」(2013 米)
…女性にとってやさしい男はどんなものか。

・「ドキュメンタリー THe real ボクシングで人生を変えた男」(2011 米)
…冤罪で棒に振った人生を取り戻す。

・「ウォール街」(1987 米)
…株式投資の勉強になる。

・「ツォツィ」(2005 英・南ア)
…継承される暴力の連鎖を断つもの。

・「恐怖のメロディー(1971 米)
…「白い肌の異常な夜」と同様イーストウッドが異常にもてて困る話。恐い。

・「ウォールストリート(2010 米)
…「続ウォール街」のグダグダPARTⅡ。

・「杉原千畝スギハラチウネ」(2015 日)
…自分が死ぬ時「自分はこれをしてきた」と思える人生。日本版シンドラーのリスト。

・「フランス組曲」(2014 仏) 
…ナチス占領下のフランスで書かれた平和への祈り。

・「リップヴァンウィンクルの花嫁」(2016 日)
…受動的な生の先にあるもの。

・「Love Letter」(1995 日)
…女子高生の悪戯が微笑ましい。

・「パルプ・フィクション」(1994 米)
…洋風戯作。訳の分からないことの面白さ。

・「野いちご(1957 典)
…老境での回顧、信念の揺らぎ。久々に見たが良かった。

 「野いちご(1957」の画像検索結果

 

付記3 最近つぶやいた曲

Anne-Marie - Then [Official Lyric Video]


20180206 生田の雲

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久々にジョギングをした。ついでに雲を撮影。 

午後4時半。

生田の空気は爽やかだった。

 

20180206 生田の雲

 

付記 
先日の記事に載せた曲のアコスティック・ヴァージョン。
Anne-Marie - Then [Live Acoustic]

 

追記(20180206 21:49)

Anne-Marie & Ed Sheeran - Ciao Adios [Acoustic]

歌詞日本語訳→およげ対訳くん

 

追記part2 (20180206 22:20)
頂きものの栗・銀杏・黒豆でごはんを作り美味しくいただいた。
うるち米1合もち米1合、塩、砂糖、しょうゆ、そばつゆ、酒、各テキトー。水は少な目がよい。
三つ葉とごま塩で風味アップ。ウメド~!

 

20170925 石巻日日こども新聞と坂本くん

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↑ 著作権に配慮し小さいサイズで掲載しております。

 

先日石巻の知人から「石巻日日こども新聞」なるものをいただいた。

鰐陵(石巻高校)同窓の坂本くんが掲載されていることを知らせてくださったものと思う。

記事は「校長先生に聞く震災の経験 忘れてはならない3・11」というもの。坂本くんは今年四月に柴田小学校に校長として赴任してきたばかり。柴田町は内陸で津波被害はなかったそうだが、これまで石巻市の教育委員会、南三陸町の戸倉小学校、東松島市の大曲小学校と震災の被害が大きかった地域を任地としてきた坂本校長に震災の経験と思い、災害への心構えなどについて語ってもらう記事となっている。

震災時のことも具体的に書かれていて、当時坂本くんと東京で落ち合ったことを思い出したが、記事の終わりで「時間がたつにつれて忘れてしまう。震災直後に気をつけていたこともしなくなってしまう。」とは多くの人が同感するところであろう。

自然災害を恐れて委縮した生活をするのは誤りだが、震災を教訓に物心両面で備えをすることは忘れるべきではない。そしてそれが被災した人々だけにあてはまることではないことは勿論である。

新天地での坂本くんの益々のご活躍を期待しております。

*   *   *   *

さて、この「石巻日日こども新聞」ですが、こういうものがあることを正直知りませんでした。今回初めて読ませていただいて、非常にしっかりしたものになっていることに驚きを覚えました。

小学生・中学生が記者となり、記事を書いているわけですが、写真、見出し、構成、割り付け、いずれも本格的。話題も地域の身近なものから、ふだん目にすることのない場所への取材など、たいへんバラエティに富んでいる。

私が受け取ったのは2017年(平成29年)9月11日月曜日発行のもので、内容は次の通り。

…1面

「Reborn-Art Festival 石巻が芸術の街に!! 子どもたちが作った「7つの貝殻オブジェのテーブル」」


「少女少年」(こども記者たちの一言雑感)

「私たちも東日本の復興を応援します! 風の子応援プロジェクト(NPO日本希望工程基金)」


…2面

「土はどこからやってくる? まちづくりに欠かせない土木の仕事」(東松島市牛網で取材)

「第7回 Tudo Bem? (トゥド ベン…お元気ですか?) サンパウロで東北写真展{}東北―風土・人・くらし」」(ブラジルのサンパウロの子供さんからのリポート)

「道路の清掃をしました」(鳴瀬川横の県道)

「東日本大震災の記憶を伝える講話 -石巻NEWSee-」

「石巻日日新聞電子版購読」


…3面

 (石巻日日子供商店~リサーチ編3~)

「夏も近づく百八夜 鹿島茶園(石巻市桃生町)/矢部園茶舗」

「農業生産法人株式会社 GAR 山元町からイチゴで世界へ」

「ずんだおはぎでおもてなし インドネシア・アチェからのお客さま」

「連載小説 みらいの金華山 文・絵」

…4面

「校長先生に聞く震災の経験 忘れてはならない3・11」

「新!こども記者魂」

「しんちゃん」(4コマ漫画…こちらは高校生が担当)

「編集後記」

「Reborn-Art Festival× Tプロジェクト」

以上である。

4面にある「石巻日日こども新聞とは」によると、

◆   ◆   ◆   ◆

「石巻日日こども新聞」は、子どもたちの取材活動により、石巻の今を伝える新聞です。石巻日日新聞社の協力により本物の新聞と同じ仕様で制作。東日本大震災から一年後の2012年3月11日創刊。季刊発行継続中。発行部数は3万部。こども読者サポーターの皆様にお届けしています。

◆   ◆   ◆   ◆

とのこと。購読ではなく、こども記者サポーターとして何口か寄付のうえ頒布を受ける形のようだ。申し込みは下記のサイトから可能だ。

石巻日日こども新聞

(サイトでは運営サポートのボランティア募集も合わせて行っている。また目下の発行は3月11日、6月11日、9月11日、12月11日となっている。)

発行元は一般社団法人キッズ・メディア・ステーション(仙台市)、コラボレーション・パートナーに石巻日日新聞、風の子応援プロジェクト(NPO日本希望工程基金)、助成者として「公益財団法人ベネッセこども基金」が名を連ねているが、それ以外にも読者サポーターとして頒布を受けている個人・企業などの関係施設で閲覧可能であろう。

こういう文化的活動が盛んになることを喜ばしく思います。子どもたちが地域やより広い世界へ目を向ける機会になるとともに、地域の多様な人々との交流によって、子どもたちだけでなく、大人たちも、つまりは社会全体が活性化されると思うからです。

今後もこの活動を見守っていきたいと思います。

 

 

付記1

昨日24日、ウチの近所では一日中金木犀の香りが漂っていました。

 

付記2

30日にガンジたちと飲むことになりました。

 

付記3

鰐陵同窓の高橋オサムくんからのメール。千田くんからの連絡で河北新報「<再生に挑む>温泉整備 交流拠点に」という記事で大山くんの近況が伝えられていました。

<再生に挑む>温泉整備 交流拠点に

素晴らしいですね。

 

付記4

最近つぶやいた音楽。 山下達郎のアルバムで最も好きなon the street corner 1のうちRemember Me のみ冒頭に流れるがそれでも貴重な本人コメントつき動画。

山下達郎 渋谷陽一 1986年12月22日

 

20170930 新宿紀州屋で石中同窓生と飲む

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↑プライバシーに配慮(できていないかもしれませんが)し小さめサイズで掲載しております。

昨日9月30日18時30分、新宿駅南口に8人のむくつけきオッサン共もといナイスミドル達は集まり、駅徒歩1分の居酒屋紀州屋に進入していったのである。

その顔ぶれは、オッカ、ガビゴ、ガンジ、ケヅカ、トッショロ、ドイベン、ユノメ、ダイモン(私)である。

石中同窓会は毎年行われているが、ここのところ私は仕事の都合でなかなか参加できず、今回は2015年以来2年ぶりの参加・再会となった。

まずはビールで乾杯。注文時アサヒの黒生と聞いた某酒類関連会社勤務のオカ君は「アサヒはセーフ。サントリーはNG」と発言。「シェアの問題?」と私が訊くと、「自社製品以外は容易に受け付けられない体になっている」とのことで、周囲からは「それ職業病!」との声も。

話題は各自の近況、趣味の話、石巻の状況、今回来られなかった方のこと等々、ワイワイガヤガヤ話に花を咲かせた。

ドイベンとケヅカは石巻の学校事情に触れ、共学化しても石巻高校にははじめ女子トイレがなかったとか、石巻高校と好文館には学力偏差値と顔偏差値(!)があるとか、市女はどうなったのか?(津波で流された市女商と合併?)等々、われわれに貴重な情報をもたらしてくれた。

ガビゴとトッシュロと私は日本酒談義。トッシュロが最近精米1%の日本酒が造られたと情報提供(山形の楯野川のこと)。4合瓶(720ml)で10万円(税抜)。話によると精米時間1800時間。そこにオッカが「そんなに削る意味あんの?」とツッコミ。米の中心部分ほど雑味の元が少なくなるとガビゴと私が説明。オッカの「99.8が99.9になるとどう違うかの世界」的な発言に一同同意。トッシュロが「これだと試飲するにも(金額的に)勇気がいるね」とのたまい、ユノメが「獺祭は5割とか3割9分ぐらいで十分上手いけどね」と言い、ガビゴが「あとは好みだね」。ガンジは北海道(もしくは鹿児島)で栗焼酎を飲んだと衝撃の告白。「栗焼酎は栗の味がした」とは私。

紀州屋さんは、その名の通り、紀州和歌山の鮮魚と地酒がウリの居酒屋さんであるが、実は和歌山以外の食べ物・飲み物も豊富である。この日皆が注文した日本酒も、

・楯野川(たてのがわ) 純米大吟醸(山形)
・作(ざく) 穂乃智(ほのとも)(三重)
・紀土(きっど) 特別純米(和歌山)
・伯楽星(はくらくせい) 純米吟醸(宮城)
・紀美野(きみの) 純米(和歌山) 
・酔鯨(すいげい) 純米吟醸(高知)
・酒屋八兵衛(さかやはちべえ) 純米(三重)
・銀盤(ぎんばん) 純米大吟醸(富山)
・浦霞(うらかすみ) 本醸造 (宮城)

と多彩。これをいちいち一口ずつ回し飲みして味比べを楽しんだ。(下戸のケヅカくんにも味見してもらえばよかった。)

石巻では川沿いに「元気市場」ができたこと、以前に東京駅キリンシティで集まった人数が最多であったこと、今回急遽この会が決まったことでサプライズ参加はなかったこと(「そんなに急にいげねべや」とガンジは言われたそう。ガンジお疲れ。)。

途中、オトミさんと携帯がつながり、みんなでかわるがわるおしゃべり。私は震災時に「仙台の美味しい牛タン屋を案内する」と言われていたのを思い出し、来年の川開き帰省時に行きましょう、連絡しましょう、という話に。

飲んで食べて話して2時間ほどがあっという間に経ち、一旦お開き。店の前で記念撮影。

ガンジは一足先に帰路につき、残り7人で第2弾。

オッカの誘導でキリンシティに突入しかけるが、席がないため磯丸水産へ。卓上炭火で練り物やら秋刀魚やらを焼きつ、つつきつ、私は桃川のにごりを飲み、それでもこのあたりから何を話したのか記憶が曖昧で、結局11時近くまで飲んだのか、再会を期し、ナイスミドル達の宴は幕を閉じたのである。

楽しい会をありがとう!!

 

付記1

いつも会の準備に奔走してくれるオカ君とガンジには感謝である。

私の2~7月のスケジュールがタイトなのに配慮し、次回は1月にセッティングを試みるそうである。私に配慮していただくのはありがたいが、かなり恐縮である(汗。あまり気にせずに進めていただきたいです。


付記2

記事中お酒の話題が多くてこれも恐縮です。これ以外にも話題になったことがあれば、コメントなどで補足していただければ幸いです。


付記3

日本酒について。

・紀美野というお酒は、紀土を造っている平和酒造の別ブランド。

・精米歩合1%のお酒については下記を参照のこと。

 ・楯の川酒造HP〈「楯野川 純米大吟醸 光明(こうみょう)」数量限定発売〉

 ・楯の川酒造HP〈山形新聞 2017年9月22日付朝刊 に「楯野川 純米大吟醸 光明」の記事が掲載されました〉

 ・SAKETIMES  精米歩合1%!? 山形・楯の川酒造が究極の高精白に挑んだ純米大吟醸酒「光明」を10月1日に発売

 このお酒、蔵の技術追求のための実験的なお酒であろう。たしかに値は張るが一度試してみたいものだ。


付記4

写真で私が集合写真の欠席者のようになっていますが、ちゃんと参加しております。


付記5

前記事であげた ON THE STREET CORNER 1 の1曲があったので載せてみた。

Tats Yamashita-Remember Me Baby-1986

 

付記5(20171009 追記)

<!-- 2017 favorite -->

20171129 生田の黄葉

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お昼に買物‎に出かけたら思いがけなく黄葉がきれいだったので、いったん自宅にカメラをとりに戻り撮ってきた。

石垣の隙間から生えていた可愛い花? 名前は何と言うのか。

 

紅葉というより黄葉。
どちらも「もみじ」と読む。
赤い葉もあるし、語義的に「紅葉」でかまわないのだが、この日見たのは黄葉がふさわしい。
そんな小春日和の昼下がりであった。

 

20171129 生田の黄葉

 

付記1 秋らしい曲かな。

Ed Sheeran - Perfect (Official Music Video)

和訳→およげ!対訳くん

付記2
 ログイン画面が不安定でフォトアルバムの表示ができていません。後日修正予定。

20171208 今年のいただき物 その1- お酒 -

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師走に入り、今年一年のいろいろなことを整理しなければならない、そんな思いに駆られて、今年のいただき物を挙げてみた。いずれも未レビューのものである。

今日は日本酒。

私は日本酒好きである。いただき物にあれこれ言うのはマナー違反との考えもあるが、ここは敢えてレビューしたい。ここは私の欲求の赴くままである。

◆  ◆  ◆  ◆

まず「蔵王」(特別純米酒 冷やおろし)。お贈りくださった方の縁者のゆかりの地、白石の酒。

上立ち香は爽やかな吟醸香、アルコール感。
口に含むと米の甘味と爽やかな酸味が広がる。適度なコクと旨味があり、最後に辛味で切れる。透明感があり、ややクラシカルなタイプの吟醸酒の味わい。ミディアム・ボディの淡麗辛口。数日後にいただくと戻り香にマスカット香が出て、この時の冷やが特に旨かった。因みに燗をしても旨かった。

製造データは以下の通り。

…原料米:国産米 精米歩合:55% アルコール分:15-16度 日本酒度:+3 酸度:1.4 製造年月:2017.09. 製造:蔵王酒造株式会社(宮城県白石市) 価格:1512円(720ml,税込)

上記データは蔵元HPも参照した。購入もこちらからできます。(当商品は当記事掲載時には既に売り切れております。)
蔵王酒造HP

※ 冷やおろし…日本酒は醸造されたものを加熱殺菌し、数か月保存・熟成させてから瓶詰めして発売するが、その際に再度の加熱殺菌を行わないで瓶詰めして発売するものを、温度を上げずに「冷や」のままで「卸す」の意で「冷やおろし」と呼ぶ。一度加熱殺菌しているので「生酒」ではないが、2度加熱殺菌するよりもフレッシュさがある。毎年秋口以降に店頭に並ぶ。

※ 「特別純米酒」とは純米酒の中でも、精米歩合が60%以下、また原料・製法に特別と認められる点がある場合に使用することが認められる名称。酒税法によって定められている。この酒の場合、精米歩合55%という点がそれにあたるとみられる。日本酒は、純米か否か、さらに精米歩合によって、60%以下なら吟醸、50%以下なら大吟醸を名乗ることができる。これらの純米とか吟醸とかいう名称を付された場合、それを「特定名称酒」と呼ぶ。発売する側で敢えて名乗らない場合もある。これは蔵が自らのポリシーや販売戦略に基づき独自な判断で行っている。たとえばこの「蔵王」の場合、精米歩合からいえば「純米吟醸」としてよいところだが、あえて「特別純米」としているのは、「冷やおろし」である点、通年商品ではない、他の商品との整合化を図る意味合いがあると考えられる。特定名称酒は以下の8つがある。

・純米大吟醸酒
・大吟醸酒
・純米吟醸酒
・吟醸酒
・特別純米酒
・純米酒
・特別本醸造酒
・本醸造酒

詳しくはこちらへ→ 特定名称酒

◆  ◆  ◆  ◆

次は「ささのくら 特別純米」(宮城県大崎市)

上立ち香は軽いアルコール香。口に含むとほんのりとした米の甘みとうまみ。すんなりと口の中に広がり、すっきりと切れる。後味に軽い辛味と苦味。
ライト・ボディの淡麗・旨口。すっきりした軽い飲み口で、やさしい米の甘味や旨味が感じられる。お燗をしても旨い。ふだん飲みの晩酌などに適している。食中酒としてもいい。

製造データは以下の通り。

…原料米:ササニシキ 精米:55% アルコール分:15度 製造年月17.04. 製造者:株式会社一ノ蔵 (宮城県大崎市)

ラベルにある「原料米『ササニシキ』の優しい味わいを引き出し、軽快できれいな飲み口が特徴の特別純米酒です。」という紹介文通りの味である。

なお、このお酒の製造者は一ノ蔵(宮城県大崎市)だが、「古今東北」なるブランド商品として発売されている。東日本大震災後に「震災復興と東北地方の経済活性化」を目的に設立された「株式会社東北協同事業開発」が、一ノ蔵に製造を委託し販売している。会社設立にはコープ東北、宮城生協、(株)日専連ライフサービスが関わっており、購入は生協や楽天などで可能。
現在はこのお酒の「しぼりたて生原酒」バージョンが発売されている。私がいただいたのは9月だったので、通常の火入れ酒だった。この「しぼりたて生原酒」もいつか飲んでみたい。

「古今東北」についてはHPを参照のこと。→古今東北HP

購入できる楽天サイトはこちら→楽天

◆  ◆  ◆  ◆

最後に「特別純米酒 笹ノ陽(ささのはる)」(宮城県大崎市)。

上立ち香は甘い米の香りがほんのり。口に含むとやわらかい米の甘味と旨味。そのあとにやや強い辛味と苦味。辛味と苦味が後味として口に残る。冷やして、あるいは常温で飲むと、この辛苦味がオフ・フレ-バーのように感じられる。しかしこのお酒はお燗をした時が真骨頂。非常にテリが出て、米の旨味が煌めくような味わいになる。

ミディアム・ボディの芳醇・辛旨口。日常の晩酌酒として、食中酒として、人肌燗以上、できれば熱燗でいただきたい。

製造データは以下の通り

…原料米:ササニシキ 精米:55% アルコール分:15度 製造年月:16.01.  製造者:株式会社一ノ蔵

こちらのお酒も製造は一ノ蔵。企業組合労協センター東北事業部が製造を委託・販売。「銀座ミツバチプロジェクト」推奨、「地域創造基金さなぶり」の名前も見られる。ラベルには次のような説明がある。

*  *  *  *

宮城県大崎市田尻は、大崎平野という広大な地形と水利に恵まれ、自然環境を活かした稲作が盛んに行われています。この豊饒な大地で、特農家として知られる佐々木陽悦氏が丹精込め、農薬・化学肥料を使用せず栽培した「ササニシキ」を原料に、地元の酒蔵「一ノ蔵」が特別純米酒として醸しました。ワーカーズコープ×銀座ミツバチプロジェクト×一ノ蔵の連携により、震災復興の一助とともに、新たな都市農村交流の願いを込めて生まれたお酒です。

*  *  *  *

一ノ蔵の造りは、基本的に味も香りも控えめで、まろやかな米の旨味と甘味、口当たりのなめらかさ・きれいさを身上としている。このお酒と前の「笹ノ陽」はいずれもその線上にある味わい。ただし、一ノ蔵には、「ひめぜん」という酸味の効いた低アルコール商品があり、これも美味しい。この商品の前身となる「あ、不思議な酒」を私は20年以上前に当時渋谷にあった「祭ばやし」という日本酒居酒屋で飲み、たいへん印象に残っている。また早世した鰐陵柔道部の一年先輩である大井さんにも同じ店で飲ませ、「いいじゃない、ポイント高いね」と言って頂いた思い出もある。一ノ蔵は「無鑑査」とともにこの「ひめぜん」で日本酒の歴史にその名を刻んだといえる。

購入の問い合わせはこちらを参照のこと→特別純米酒「笹ノ陽

一ノ蔵のお酒は都内では三好屋さん(豊島区・西武池袋線東長崎駅)などで飲むことができる。

※ このお酒については、飲んでみて、私の手元に届くまでの保存状況がよくなかったのではないかと思われるところがあった。(私の保存の仕方の問題かもしれない。)製造年月は2016年1月製造=瓶詰であるがこれ(製造されてから長い年月が経っていること)自体は問題ではない。日本酒は適切な環境で保存すれば、熟成が進み、深みや落ち着きが出て美味しくなる(劣悪な環境で保存すると味が劣化する)。最近はワイン同様日本酒にもビンテージ意識の高まりがみられるし、新酒のフレッシュ感より1年以上寝かせた(熟成させた)味を好む向きも増えている。

◆  ◆  ◆  ◆

以上三品、宮城の海の幸、山の幸といただくと口福なることこの上ないお酒であった。

美味しい品々をありがとう!!

 

 

 20171208 今年のいただき物 その1- お酒 -

 


付記1 この時肴にした宮城の名産・珍味。(クリックして拡大)

   

左から白謙の蒲鉾(石巻市)、つるし燻しベーコン(栗原市)、すずほのか納豆(角田市)、炙りほや(石巻市)。上のフォトアルバムに所収。

 

 

付記2 宮城良いとこ一度はおいで動画。サングラスの男は?!

【みやぎ湯渡軍団】宮城県冬の観光PR動画

 

上記関連動画。宮城県旅行10万円分があたる情報あり。

宮城県観光PR動画に石原プロ協力 舘ひろしさん被災地支援のエピソード語る

 

付記3(20171216 追記 「一般社団法人日本社会連帯機構」HPリンク)

日本酒「笹ノ陽」は「一般社団法人日本社会連帯機構」の活動の一環として企画された。同機構は失業問題や地域の課題を解決する取り組みを行っている。東日本大震災以降は復興支援のための様々な活動も行っている。→「日本社会連帯機構」HP

 

付記4(20171216 追記 一ノ蔵「あ、不思議なお酒」「ひめぜん」「無鑑査」関連記事)

 一ノ蔵の各種商品について

OBT人財マガジン 株式会社一ノ蔵マーケティング室室長山田好恵さんのインタビュー ―伝統のものづくりに学ぶ、オンリーワンの競争力とは(前編)― 2008.01.30.〕

なお、最近同社の「ワタシノオト」というお酒を飲んだが、「ひめぜん」よりも「あ、不思議なお酒」の面影を強く感じた。12%の低アルコールで、酸味の効いた、それでいて米の旨味・甘味が感じられる、軽快、落ち着き、爽やか酒。ちょっとうっとり。イタリアンと合う。仙台のCosteria(コステリア、ビストロラウンジ、青葉区一番町)などで飲むことができる。(当ビストロのメニューは古今東北産直めぐみ野の食材・食品にて提供されている。)

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