↑ 休屋へ向かう送迎バスから見る十和田湖
はじめに十和田ホテル滞在時に見た或る物について述べておく。タイトルにもあるUFOである。時は2024年9月4日早朝午前3時から4時ころ。ホテルの部屋から星空を眺めていると星々のうちの一つが奇妙に動いているのに気付いた。下は午前3時18分のホテルの部屋から見た星空。正面にちょうどオリオン座が見える。オリオン座の三ツ星の下リゲルとサイフの間あたりの星が左から右へ少しずつ左右を行き来するように動いている。通常の星の運行とは明らかに異なっていた。
下の写真は3時47分のもの。中央に見える白い光が奇妙に動くもの。30分以上の間その動きをカメラで追っていた。他の星がいっしょに写っていないのが謎だが位置はほぼ変わらないところから写している。はじめはドローン撮影でもしているのかと思ったがそうとも見えず実は前日にも同じようなものを見ていたのでともかく正体不明の飛行体(物体かどうかは不明なのでこう言っておく)なのであった。
動画も撮影したが三脚を持参していなかったため残念ながら固定した位置での撮影はできなかった。下はその動画である。(おそらく退屈に感じられるだろうからこの方面に特に興味のない方は視聴しない方がよろしいかと思う。)
20240904 十和田湖上を浮遊するUFO 十和田ホテル新館客室より
UFOとは「未確認飛行物体」のことであるから私が見たものについてそう呼ぶのは妥当であろう。それが何であるのか分からない(未確認)のであるから。空飛ぶ円盤の話などは信じない方だし(宇宙に人間以外の知的生命体が存在する可能性が一定程度あるとの科学的知見には同意する)この件について述べると「ああこの人もそっちの方に行ってしまったか」と思われそうだがまあ見たことは事実であるしそれが何であるか明らかではないという意味では私はまさにUFOを見たのであるから後はこれを見た識者の方の意見を待ちたいところである。ともかくこんなことがあったということを現象として記しておく次第である。
* * * *
旅の最終日の朝はお風呂からである。こちらの宿のお風呂は温泉ではない(十和田湖温泉という温泉街は存在する)が湖を望む露天風呂があり素晴らしい眺めを楽しめた。(浴室内は撮影禁止とのことで扉の外からそのようすをカメラに収めた。因みに左手に見えるのはサウナの入口である。)
朝食は洋食をチョイス。こういう「ふつうの朝食」がありがたい。本日もしっかりしたお味でした。
因みにこちらは和食ヴァージョン。
この日も天気は良好であった。
午前9時。お世話になったホテルの皆様に挨拶しつつチェックアウト。送迎バスで休屋へ向かう。左手に湖畔を眺めながら。
9時30分休屋駅到着。毎度のことであるが往路では移動に精一杯で周辺を撮影することがなく復路であらためて撮影するというパターンに相成ったのでJRバス東北の休屋駅とその周囲を撮影した。駅の2階にレストランがあることにこの時気づく。
10時のバスには10名ほどの客待ちがあった。
廃墟化した宿泊施設もいくつか見られる。
……さらば十和田湖。JRバス東北おいらせ22号は定刻通り10時00分出発。ここから八戸駅まで約2時間半のバスの旅である。
10時4分子ノ口駅を通過。この後しばらく奥入瀬渓流の眺めをバスから楽しむことになる。
10時12分。銚子大滝。滝というより「瀑布」(ばくふ)という呼び方がぴったりくる。バスは名所で徐行し案内アナウンスもしてくれるのでなかなかサービスがよい。
10時15分。このあたり滝が立て続けに8つほど左右に見られるが正直どれがどれかはわからない。
10時23分。白布(しらぬの)の滝。
10時25分「千筋の滝」。
10時28分「馬門岩」(まかどいわ)。
10時30分。石ヶ戸の休憩所を過ぎ「三乱(さみだれ)の流れ」と呼ばれるあたり。
紫明渓(しめいけい)付近。これで奥入瀬ともお別れである。グッバイ奥入瀬!!
バスから見た奥入瀬渓流は遊歩道を歩くときとはまたちがう味わいがある。見る角度が異なりガラス越しではあるがそれがかえってスペクタクル感を増していた。ちょうど水族館でライトアップされた水生動物たちをガラス越しに見るように。すでに遊歩道を歩いて見たから感じることかもしれないがもし最初にバスから眺めていたらやはりバスから飛び出して直に見たくなっただろう。
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11時00分。バスは休憩に入る。場所は「道の駅奥入瀬ろまんパーク」でこちらには次の施設があった。
◎「観光物産館四季彩館」…土産物販売と喫茶コーナーがある。
◎「OIRASE BEER Brewery&Restaurant」…地ビールの製造・販売・レストラン。宿で奥入瀬ビールを数回飲んだが爽快な味わいが忘れられない。
◎「あら、りんご。青森ファクトリー」…青森のりんごを使った各種スイーツの製造・販売。今回の旅でアップルバイをもっと食べておけばよかったと帰ってから激しく後悔している。
◎「手づくりハウス味楽工房」…地元で生産される生乳を使用し乳製品を製造・販売している。
いずれも品揃えが多彩で全体の敷地も広大。満喫しようとすると一日では済まないスケール感がある。休憩時間は10分程だったがランチかティータイムとして1時間ぐらいはほしいと思った。
11時10分。ともあれバスは出発し奥入瀬川沿いに八戸駅に向かう。
12時10分八戸駅到着。八戸駅は東北新幹線延伸時に新築された駅で八戸市中心街からは5kmほど距離がある。駅周辺にはホテルや商業施設・イベントスペース・住宅地が点在する。
こちらはパブリックアート「飛翔」。東北新幹線盛岡~八戸間延伸を記念し2002年に設置。3羽の鶴に八戸市の過去,現在,未来の羽ばたきへの願いが込められているという。作者は東京都出身の現代彫刻家佐々木憲章氏。
八戸駅はもともと東北本線の尻内駅だったものを新幹線延伸時に八戸駅として新築・改名した駅でJR八戸線と青い森鉄道が乗り入れている。JR八戸線は八戸駅から本八戸駅を経て久慈駅を結ぶ線であり青い森鉄道は東北新幹線延伸時以降に在来の東北本線の青森県内の部分を運営することになった第3セクターの鉄道会社である。八戸市街地へはJR八戸線の本八戸駅の方が近いがこちらも市街地へは500mほど距離があるので八戸駅から市街地への移動はバス利用が便利なようである。
八戸名物のせんべい汁がこちらでは食べられたようでこの時は時間がなく見送ったがいつか食べたいものである。ちなみに「八戸ラーメン」というのも見られる。新幹線八戸駅開業時に商工会議所が構想を打ち出したご当地ラーメンらしいが元々当地で親しまれてきたものらしいのでまさに八戸のソウルフード的ラーメンということになる。青森のラーメンとしては個人的には「味噌牛乳カレーラーメン」を食べたかったのだがこれは青森市のものらしいのでいつか…である。
13時07分発はやぶさ24号に乗車。
この時点で2割程度の乗車率であろうか。
この頃かなりお腹が空いていたので駅弁を二つ購入。
一つは「海峡漬ちらし―津軽の荒波が育てた海峡サーモン―」。漬けにした鮭の身とイクラがこれでもかと贅沢に盛られ満足感大!である。ツナギのように配された蓮根がなんとも憎い。
もう一つは「八戸 小唄寿司」。しめ鯖(さば)としめ紅鮭を使った押し寿司で1961年販売開始の超ロングセラー弁当とのこと。酢でしめた魚がしっかり入り酢飯とのバランスもよく旨味たっぷり。ウマーイ! 三味線の撥(バチ)を模す魚を切り分ける用のナイフ状のものがついてくるがよく見ると箱全体が三味線をかたどっておりこのあたりの小癪な演出が楽しい。これらは東京駅で買えたりするのだろうがご当地で食べるのがやはり気分的に盛り上がるものである。
王林は私のお気に入りのりんごの品種。酸味と甘みが適度でさわやかな味わいである。
仙台着。14時27分頃。用事を済ませた後16時34分発やまびこ148号東京行きに乗車。
18時36分東京駅着。
あまりに多くの喜びと楽しみにいまだ旅の興奮の醒めぬままはせがわ酒店東京駅グランスタ店を冷やかしJR中央線快速高尾行に乗車し新宿で小田急線快速急行小田原行に登戸駅で各駅停車に乗り換え生田駅には20時過ぎに到着し小田急バスで平野で下車し20時30分頃に帰宅。食いっぱぐれた八戸せんべい汁と青森味噌カレー牛乳ラーメンをいつか現地で食すことを期しつつ私の奥入瀬・十和田への旅/青い森への旅は終わったのである。
20240905 バスおいらせ号から見る奥入瀬渓流
20240905 せんべい汁と味噌カレー牛乳ラーメンー青い森への旅の記録11
付記1
青い森への旅の記録は次回まとめをもって終わりとしたいと思う。
付記2
十和田ホテルは冬季には休業する。これは雪国の多くの宿泊施設では普通にあることのようで昔長野の温泉に大晦日に予約なしで泊まりに行ったことのある私には初耳であり驚きであった。少なくとも例年12月から翌3月までの4か月間すなわち一年の3分の一はお休みである。こういう地域での観光業はたいへんである。これは宿代をもっととらないといけないと思ったものであるがどうなのであろう。
付記3
JRバス東北の「おいらせ号」も冬季は運行休止である。そもそも奥入瀬渓流沿いの国道が通行止めになるようなので12月から3月の間は奥入瀬渓流と十和田湖は観光はできないようである。(おそらく居住する住民のみ通行可能なのだろう。)
→ 青森・八戸-酸ヶ湯・奥入瀬渓流・十和田湖(みずうみ号/おいらせ号)運行期間2025年4月1日~2025年9月30日
付記4
青い森鉄道は県との連携により2017年から2020年のコロナ期にかけて完全黒字化を達成しており全国のローカル線が経営に苦しむ中その経営手法が注目されているという。
→ 青い森鉄道の昨年度の決算 3年連続で黒字 06月14日 08時37分 /NHK/青森 NEWS WEB
付記5
Lady Gaga - Disease (The Antidote Live)
Art Garfunkel - So much in Love